無観客の中、ホーム勝率が最も高いチームは? 欧州5大リーグのトップ10を紹介
今やすっかり当たり前となった無観客試合。新型コロナウイルスによるパンデミックが一時は落ち着き、一部の観客が戻ってきたリーグもあるが、寒さが厳しくなると共に感染が再拡大し、再び無観客試合に逆戻りするリーグが後を絶たない。 スタジアムから観客がいなくなったことで話題になったのが、“ホームアドバンテージ”の喪失だろう。サッカーではホームチームの方がアウェイチームよりも有利であることが通説となっているが、コロナ禍では本拠地で苦戦するチームが増えたとされる。 スイスの独立研究教育機関『国際スポーツ研究センター(CIES)・フットボール・オブザーバトリー』が25日に発表したデータでも、ホームアドバンテージが減少したことが明らかとなっている。世界の66のトップリーグを調査した同機関によると、コロナ以前(2019年1月1日~2020年3月31日)のホームチームの勝率は「45.1%」であるのに対して、コロナ禍(2020年4月1日~2021年1月18日)の勝率は「42.0%」と、3%以上も減少。2020年4月以降、ホームでのリーグ戦を10試合以上戦いながら、いまだ勝利を手にしていないチームが二桁の「10」を数えるという(そのうちの一つが、J1リーグのベガルタ仙台)。 一方、無観客、あるいは有観客であっても人数制限がかかったゲームで、順調に白星を重ねるチームもある。『CIES』によると、スコットランドのレンジャーズは12戦12勝、ノルウェーのFKボデ/グリムトは15戦15勝と、2020年4月以降のホーム勝率は100%を記録。FKボデ/グリムトは、春秋制を採用するノルウェーリーグで2020シーズンの王者に輝いた。なお、これら2チームに次ぐホーム勝率を記録したのが川崎フロンターレで93.8%だった。 では、無観客試合が基本となったコロナ禍でも、ホームで白星を重なるチームはどこなのだろうか。ホームアドバンテージが顕著だとされる欧州5大リーグについて、『CIES』がホーム勝率ランキングを発表しているので、トップ10を紹介しよう。(注:2020年4月から2021年1月25日までのリーグ戦ホーム勝率ランキング)