「集落中で噂されて、村八分のようなことに…」パートナーと地方移住→5日後に東京に…早稲田卒の元セクシー女優(25)が語る、たった5日の移住生活
近所の人との距離感になじめず、孤独を感じて
――その他にどんなところが大変でしたか? 神野 距離感ですかね。近所のおじいちゃんが急に庭に訪ねにきたり。何か目的があるわけではないと思いますが、気づいたら庭にいて。東京ではそんな経験をしたことがなかったので、ギャップを感じました。 あとは東京にいた時と同じことをしていても時間が余るんですよね。友達と会うとか、ジムに行くとかそういう時間がなくなったので、その分どうしようかと思うんですけど、何もやることがない。料理をして犬と遊んでもまだ時間が余る。夜8時にはもう暗くなってみんな寝るんですよ。だから余計孤独を感じるというか。 東京はせわしくて、人が多くて、眠らない街で、そこが生きづらくもあるのかなと思っていたんですけど、むしろ東京のその部分に助かっていたというか。東京にいると暇とか孤独を感じづらくなるんですよ。一歩外に出れば、何かしらあって、その中にいることで安心できる。
――地方は自分が孤独なことが感じやすいと。 神野 そうです。それと自分の経歴が万が一バレてしまった時に終わるなと思って。誰か一人が知って、それが集落中に回って、噂されて、村八分のようなことになったらどうしようとか考えて。その恐怖を感じながら住み続けるのは精神的にあまりよくないなって。
5日目の朝に彼との関係も終わらせて
――住んでみて初めてわかったと。 神野 そうですね。正直、覚悟が足りてなかったと思います。場所が変われば新しい自分になれるって心の中で思っていたけど、新しい環境に行くということがそんなに簡単じゃなかったというか。 泊まるのと、住むのは全く違うんだということを改めて感じました。何度その土地に通っていても、やっぱりここにしか家がないという状態で移住するのは全然違う。 東京まで1時間半くらいで帰れる場所だったんですけど、東京がすごく遠く感じたんです。友達にも簡単に会えない、気楽に話せる人もいない。 ――ちなみにパートナーとの関係は? 神野 私が移住3日目くらいにさすがにキツイなと感じて、色々話していくうちに彼との関係も悪くなってしまって。5日目の朝に関係を終わらせて、とりあえず数日分の着替えをキャリーケースに詰めて犬と家を飛び出しました。 家を出たのはいいけど、タクシーも走ってないんですよね。駅まで徒歩20分だったので、荷物と犬を背負って駅までひたすら歩いて……。 写真= 佐藤亘/文藝春秋 「普通の暮らしはかなり難しい」「『脱いでた裸のまおちゃん』というイメージは…」早稲田卒の元AV女優・神野藍(25)が明かす、引退後の「キャリア」 へ続く
「文春オンライン」編集部