由伸×巨人秋広続編 超大型ルーキーの素顔
高橋由伸さん(news zero野球解説者)が先月25日、巨人のドラフト5位ルーキー・秋広優人選手(18)にインタビュー。身長202センチの超大型ルーキーの素顔を取材しました。 以下、高橋由伸さん=由伸、秋広優人選手=秋広、とします(敬称略)。 由伸 今まで出会った中で一番大きい。今の身長は何センチ? 秋広 202センチです。200センチでキャンプに来て、2センチ伸びました。 由伸 これまで得したことや損したことは? 秋広 野球に関して力は出ると思うんですけど、私生活では損することも多いです。ベッドに入らなかったり、天井に頭がかかったり、靴がなかったり。今回のキャンプも1個のベッドを斜めに使っても入らなかったので、ベッドを2つ横につなげて寝ています。 由伸 靴のサイズは? 秋広 32センチです。 由伸 好きな食べ物は何? 秋広 焼き肉とか。オムライスも好きです。 由伸 これを食べたら大きくなるという感じのものじゃないね。プロの投手のここが違うというところは? 秋広 高校のレベルと二軍のピッチャーのレベルは全然違って、二軍のピッチャーと一軍のピッチャーも全然レベルが違うので、それに合わせて自分もレベルアップしていかなくちゃいけないなと。ストレートももちろんですけど、変化球のキレや鋭さはやっぱり一番差があったかなと思います。 由伸 一番の自分の特長は? 秋広 やっぱりこの体があるので、長打というか、飛距離やフルスイングを見てもらいたいです。 由伸 将来的にこんな選手になりたい、こんなプロ野球選手になりたいというのは。 秋広 1年間全試合に出続けて、タイトルを獲るような選手になりたいです。ホームラン王を獲ってみたいです。 由伸 岡本(岡本和真・内野手=24)に話を聞いたら、「すごくおとなしいんですよ」と言っていた。 秋広 年が上の方しかいないんです。一番近い人で2個上とか、戸郷さん(戸郷翔征・投手=20)、古川さん(古川侑利・投手=25)が一番近いです。野手だったら湯浅さん(湯浅大・内野手=21)が一番近いです。皆さん本当に優しくて、すごくやりやすい環境を作っていただけています。 由伸 来年ぐらいになれば2~3歳の差はあまり感じなくなっているだろうね。とにかく一軍にいるだけでいろんな人と出会えるから、そこはいい経験をしている。バッティングはファーストストライクからいくタイプ? 秋広 僕もピッチャーをやってたんですけど、早く追い込みたいというピッチャーの心理というか、楽になりたいじゃないですけど、ストライク先行の方が有利ではあるので。そのピッチャー心理の裏をかくじゃないですが、早いカウントから打った方が甘いボールが来るんじゃないかと高校の監督から3年間言われていたので、それは続けています。 由伸 そのための準備は? 秋広 やっぱり初球から振るということはタイミングが一番なので、ネクストバッターズサークルでタイミングを合わせたり、ベンチとかでも左バッターに対して初球は真っすぐか変化球か、とかを見て、自分がフルスイングできるように考えて打席に立ちます。 由伸 それは続けた方がいいね。岡本は自分の新人時代と比べてかなり優れていると言っていたけど、それを聞いてどう思う? 秋広 去年も二冠王になっているバッターからそう言っていただけるのは本当にうれしいです。すごくありがたいことですし、もっとレベルアップしていきたいというのがあるので、岡本さんや勇人さん(坂本勇人・内野手=32)に聞いたりして、自分もレベルアップしてやっていけるようにしたいです。 由伸 そのあたりと打順が並んだら楽しみだね。 ――由伸さんからのエール 沖縄でスカウトから是非見てくれと言われていたので、楽しみにしてきました。打撃練習では、楽しみだなと思うところがいっぱいあった。 ここから当然少し結果が出たり、出ないこともあると思うけど、現時点では今、自分のやっていること、できることを信じて、とにかく壁に当たるまでは、自分の思う通りにやった方がいいかなと僕は思っています。 自分の中で合うのかな、これはちょっと違うのかなと、自分に対して敏感になることが絶対大事。その辺は岡本や坂本にそういった部分の話も聞くといいと思います。見るのも観察するのもすごく勉強になると思うので見てみてください。 ■秋広優人(あきひろ・ゆうと) 2002年9月17日生まれの18歳。内野手。二松学舎大附属高。去年のドラフト会議で巨人から5位指名を受ける。春季キャンプを二軍でスタートするが、先月12日に一軍昇格。球団の高卒新人として史上初めて沖縄の二次キャンプにも帯同した。オープン戦でも継続して一軍帯同中。