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夫婦で発達障害 「10日で仕事を辞める」ADHD夫にASD妻が伝えたこと【凸凹夫婦のハッタツ日記】

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こだわりが強いASD(自閉スペクトラム症)の妻。物忘れが激しいADHD(注意欠如・多動症)の夫。西出弥加(さやか)さん(32)・光(ひかる)さん(25)夫妻は共に発達障害です。弥加さんは、職を転々としてきた光さんの「得意」を見つけ、自然体でいられる仕事につなげました。まるで「妻が先生、夫が生徒」のような関係で、凸凹を補っているという2人。「10日で仕事を辞める夫」について、妻の視点でつづります。 【イラスト】誰に対しても当てはまる! 札幌市の発達障害「虎の巻」が話題に

恵まれた環境なのに……

長袖のパーカーでも出そうか悩んでいた秋のはじめ、寒かったので喫茶店に入った。そこでコーヒー片手にTwitterを見ていたら、あまりに病んでいる投稿を見つけたので心配になってリプを飛ばした。 この人と私は後に結婚することになり、現在、私の旦那である。 当時、旦那は新卒でスムーズに大手企業へ入社し、半年が経っていた。しかし、不安障害とうつ病で会社には行けていないらしい。しかも、お酒と薬を大量に飲んでいて、いまにも……という感じだった。 社内で人間関係が悪いのかと聞いたら、理由は特にないと言われた。むしろ周りにも助けられ成績は良く、給料は不満のない額。福利厚生をはじめ環境も充実しているし、部署内での人間関係は良好で、「ちゃん」付けで呼ばれていたらしい。 「いや、恵まれすぎじゃない!?www」と内心思った。 私は、決まった時間に会社へ行くといった、勤務そのものが苦手で会社員になじめなかったので、この話を聞いてうらやましく思った。しかし、ある一言で「家庭環境に何かあるのかな。そして発達障害を疑った方がいい」と感じた。 その一言は、「教育担当が交代した2週間後に休職してしまった」というものだった。あとから聞いたところ、その教育担当の上司が悪いわけではなく、相性が悪かっただけなのだと気づいた。 家庭環境において重圧があった、または発達障害の場合、生きやすい環境が極端に限られることがある。なぜこう思っているかというと、私と私の周りがそう(大勢に統計は取っていない)なのと、読みあさった書籍に書いてあったから。 適合する環境を見つけられたら人の何倍も飛躍し、少し合わないだけで人の何倍もの速度で奈落の底に落ちる。旦那は教育担当が代わるまでは、新卒社員のうち営業成績が1位で表彰されるほどの才能を発揮しているのに、担当が代わってすぐにうつ病で休職。それが極端に感じた。とにかく「中間」がないし、「いったん我慢でもしよう」という「待ちの姿勢」は取らない。 旦那は、後ろ髪を引かれるように、その恵まれた環境の会社を退職したそうだ。

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