86歳鬼滅コスプレにNiziUネタも…パロディだらけの商店会ポスターに込めた想い「困難には笑いを」
宮城県気仙沼市の商店会「粋活街(いきいきタウン)」が、2020年の流行を全部盛りしたポスターを掲示し、「ここまでくると潔い」「ツッコミどころしかない笑」などSNSで話題に。ポスターで『鬼滅の刃』の竈門炭治郎やフワちゃんのコスプレをしているのは、商店会の名誉会長である赤間さん(86)。赤間さんは恰好の意味は分からないが、コスプレに対してはとても積極的だったそう。このような流行のパロディ満載のポスターを制作し始めたのは2013年から。東日本大震災からの復興をきっかけに作られたというが、そこには地元に根差す商店会ならではの想いがあった。 【パロディポスター】「あまちゃん」「倍返し」「おもてなし」流行語全部使った、思わず笑ってしまうポスターまとめ ■きっかけは東日本大震災 商店会再開の足掛かりにインパクトのあるポスターを ――このような流行を詰め込んだポスターを制作したきっかけを教えて下さい。 【三浦さん】元々、当商店会では、毎年年末年始にスタンプラリーセールを20年ぐらい前から行ってきました。それが東日本大震災で一時中断となり、再開したのが2013年でした。どうせやるなら何かインパクトがあるものにしようと、その年のヒットした朝ドラ『あまちゃん』に、前会長の赤間さんのあかまを文字って、「あかまちゃん」というキャラクターを作り、赤間前会長に扮してもらいました。その他に、その年の流行語になった滝川クリステルさんの「おもてなし」、半沢直樹の「倍返し」を引用したり、あまちゃんの「じぇじぇじぇ」を気仙沼の方言の「ばばば」に変えたりしてポスターを作ったのがきっかけです。 ――これまでどんな反響がありましたか。 【三浦さん】最初の2013年のあかまちゃんポスターはインパクトが大きく、全国の面白い話題を集めた明石家さんまさんの特番に呼ばれ、東京でスタジオ収録もさせていただいたことがあります。 ――ポスターの制作は毎年どのように行われているのでしょうか。 【三浦さん】当商店会には企画部という部があり、2013年以来、ノリと勢いで部員が色々考えてきました(笑)。その年の後半になると、流行語や流行ったキャラクターなどに注目するようにしています。年末に作る関係で(夏に行ったこともありましたが)、10月ぐらいから企画しており、11月にポスターの撮影をし、商店会の印刷屋さんと打ち合わせをしながらデザインを考えています。