【山形】自民党県連「独自候補の擁立断念」する方針 県知事選挙の告示まで1カ月・無投票の公算大
さくらんぼテレビ
任期満了に伴う知事選挙の告示まで、きょうで1カ月。これまでのところ、出馬を表明しているのは現職の吉村知事だけ。自民党県連は「独自候補の擁立を断念する方針」で、無投票となる公算が大きくなっている。 5期目に向けた出馬表明から一夜あけた7日、吉村知事が訪れたのは、前回の知事選で独自候補を擁立した自民党県連。遠藤利明会長や県連の幹部と会談した。 会談後、吉村知事は…。 (吉村知事) 「出馬のごあいさつ。『支援をよろしく』と言った。それはよろしくお願いしますという意味で」 吉村知事は、10月の衆院選の際に候補者を激励するなど自民党に接近。 訪問の目的は、あくまでも「あいさつ回り」としたが、知事選への支援を依頼した形だ。 (吉村知事) 「これまでのいろいろなことも踏まえて、衆院選の時に事務所訪問をしてくれたことも踏まえて検討するのだと思う」 一方の遠藤会長は、会談後、次のように述べた。 (自民党県連・遠藤利明会長) 「自由民主党から支援をいただきたいとの要請をもらった。知事側がどういうものを求めるかもある。それはこれから幹事長なども含めて協議をする必要がある」 自民党県連は、12月15日に選対会議を開き、知事選への対応を正式に決定する。 しかし関係者によると、現段階で候補となる人物は1人もおらず、「独自候補の擁立を断念する方針」。 (自民党県連・遠藤利明会長) 「県・市町村と一体となって仕事を進めていかないといけない。主義主張はどうあれ、国政と県政はしっかり連携していくことが必要」 吉村知事は、9日までに自民党以外にも県内の各政党を訪問した。 知事選での協力を呼びかけた一方で、どの政党に対しても「推薦」は求めない考えを示している。 共産党県委員会は、前回の知事選で吉村知事を「自主支援」した。 しかし最近の吉村知事と自民党の接近を疑問視し、今回の対応は未だ決まっていない。 7日の会談後、本間和也委員長は取材に対し「4期16年の吉村県政を評価している」としたうえで次のように述べた。 (共産党県委員会・本間和也委員長) 「自民党に推薦を求めることは『絶対にすべきでない』とずっと言ってきた。それがクリアされたとなれば、全体的な評価との関わりで最終決定する」 共産党県委員会は今後の会議で対応を決める方針だが、吉村知事からの協力の依頼に応じると見られる。 2025年1月9日告示の知事選に出馬を表明しているのは現職の吉村知事だけで、2013年と2017年に続いて無投票の公算が大きくなっている。
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