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高見澤峻介が個展「Screening Organon」をアップデート。発電を用いたアートのギミックとは?

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美術手帖

 「発電」などのプリミティブなメディアを通して、映像や通信技術などの社会基盤の本質に迫る作品を手がけてきたアーティストの高見澤峻介。その発電方法は、金属や半導体に与えられた温度差が電圧に変換されるゼーベック効果という現象を利用した非常に原始的なものだ。高見澤はこの効果を利用し、ペルチェ素子と呼ばれる半導体に、蝋燭の炎という温熱源と水や空気という放熱源による温度差を与え、電圧を生じさせている。  高見澤は、日々収集する電子部品やアルミ缶、シングルボードコンピュータなどを組み合わせて自身の「器官(organ)」を構築し、先述の方法で生み出した電力によって、それらを駆動させる。その「器官(organ)」を通してデジタルイメージやウェブページが鑑賞者のもとに届けられ、日頃当然のように享受される社会基盤や、目に留まらぬ早さで行き来する情報の物質性を浮き彫りにする。  その高見澤の個展「Screening Organon」が、東京・浅草橋のCASHIで開催中(3月26日~4月12日)。2019年に布施琳太郎キュレーションのもと開催された同名の個展をアップデートしたという本展では、新作のドローイングも数点追加されているので注目したい。

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