中国BYD、今年400万台超販売へ フォードとホンダ上回る勢い
[上海/北京 9日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)メーカー最大手、比亜迪(BYD)は世界販売台数でフォードとホンダを上回る勢いだ。 今年1─11月のBYD販売台数は376万台。11月単月では50万6804台だった。中国で好調を維持する中、年間販売目標の400万台を突破しそうだ。 この勢いが続けば今後1年間に600万台以上を販売する可能性があり、BYDはゼネラル・モーターズ(GM)やステランティスといった世界有数の自動車メーカーグループと肩を並べることになる。 シティのアナリストはBYD経営陣との面談後に出した最近のノートで、BYDは25年に500万─600万台の販売を目指しているとした。 ロイターはBYDからコメントを得られなかった。 BYDは生産能力の増強、大量の人員採用など、今年急ピッチに事業を拡大しており、第3・四半期には米EV大手テスラを上回る売上高を記録した。 公式データによると、中国では補助金による自動車下取り台数が11月18日時点で400万台を超えた。ロイターが業界データを分析したところによると、1─11月の中国の乗用車販売は4.4%増加したが、補助金による下取りがなければ、販売は減少していた可能性がある。 中国乗用車協会(CPCA)のデータによると、BYDの中国市場でのシェアは先月時点で17.1%。同社の販売の90%以上は国内向けだ。 BYDは9月、従業員数が90万人を超えたことを明らかにした。