【ラグビー・関東大学対抗戦プレビュー】100回目の早明戦は優勝決定戦に。帝京と3校でトップを争う。
今週末の11月30日・12月1日に関東大学対抗戦Aグループの最終試合が各地でおこなわれる。優勝の可能性は1位早稲田大学(勝点36)、2位で並ぶ帝京大学、明治大学(共に勝点31)の3チームに絞られた。対抗戦で100回目の節目となる伝統の「早明戦」は今季の優勝決定戦となった。 今年も12月の第一日曜日に開催される早明戦を迎える早大は、対抗戦でここまで唯一の6戦全勝チームだ。大学選手権3連覇中で対抗戦4連覇中の帝京大に唯一土を付ける充実のシーズンを送っている。(11月3日○48-17)対抗戦開幕当初は故障により出遅れたHO佐藤健次主将は帝京大戦から復帰。日本代表FB矢崎由高、SOに定着した1年生ロングキッカー、服部亮太らが仕掛けるアタックは破壊力抜群だ。 対する明大はここまで5勝1敗。帝京大戦(11月17日●28-48)は相手の勢いを止められなかったが、大学ラグビー界きってのスター軍団の地力は高い。ここまでの全試合でNO8で先発出場してきた木戸大士郎主将が率いるチームはU20代表経験者も多く、今年日本代表活動に参加したWTB海老澤琥珀らのタレントを擁する。 早大が勝利すれば2018年度(6勝1敗で帝京大と同校優勝)以来の優勝となる。明大の優勝には勝利と3トライ差以上で得られるボーナスポイント(BP)の獲得が絶対条件で、帝京大の試合結果にも左右される。 仮に、明大が早大に3トライ差以上で勝利、帝京大が筑波大に3トライ差以上で勝利した場合、3校が勝点37で並ぶ。この場合、勝利数も同数(6勝1敗)、当該チーム同士の試合の勝点も同じ(7)となるため、「当該チーム同士の試合で得失点差の多いチーム」が優勝となる。 帝京大は11月30日に秩父宮で4位の筑波大と対戦する。帝京大にとっても優勝するためには勝利とBPの獲得が必須となる。さらに得失点差も順位決定に作用するため、明大戦(11月17日○48-28)で見せたような圧力のあるアタックを仕掛けたい。抜群のフィジカルを発揮するFL青木恵斗主将を中心に、攻めの姿勢を80分間発揮できるか。 【関東大学対抗戦Aグループ】 <11月30日(土)> ・14:00 筑波大 vs 帝京大 @秩父宮ラグビー場(東京) <12月1日(日)> ・11:30 青山学院大 vs 立教大 ・14:00 日本体育大 vs 慶應義塾大 @熊谷ラグビー場(埼玉) ・14:00 早稲田大 vs 明治大 @国立競技場(東京)