マスクなし会話で感染拡大 宮崎県が新型コロナ第3波事例公表
新型コロナウイルス感染者数の高止まりに伴う県独自の緊急事態宣言期間延長を受け、県は20日、第3波の具体的な感染事例を公表した。会食やカラオケなどマスクを外す場面や、症状がありつつも受診しなかったことが感染拡大につながったケースもあった。 危機意識を高めてもらうため、同日の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で示した。マスク着用なしの場面で感染したとみられるのは職場仲間とのホームパーティーや複数の高齢者によるカラオケ、講演、職場の喫煙所での会話など。発熱後も1週間医療機関を受診せず、その間に感染が広がったとみられるケースや、体調が悪い中、無理に出勤して集団感染につながった事例もあった。 県外由来のウイルスが会食の場で広がり、感染者が高齢者施設を利用したことでクラスター(感染者集団)が発生、職員やその家族らへの5次感染に拡大したとみられる事例もあり、県は「1人の感染から数十人規模に広がる可能性もある」としている。