お歳暮・ギフト、お手頃?ワンランク上? 商戦本格化、年末年始向けグルメも
県内各店でお歳暮や冬ギフト商戦が本格化している。クリスマスや最大9連休となる年末年始に家族や友人と過ごす場面が多くなるとみて、大勢で楽しめるグルメをそろえる。物価高が続く中、手頃な3千円台を充実させる店が多い。一方で「年末年始はワンランク上に」と高品質・価格の商品にも需要があり、消費の二極化に対応している。 清川屋(鶴岡市)は県内産のラ・フランスやリンゴ、肉、魚のほか、大勢で集まる場面を想定し鍋やおせちを充実させている。近年の「タイパ」(タイムパフォーマンス)志向に応え、焼くだけ、温めるだけなど手間をかけずに食べられる総菜も厚めにした。 価格の高騰は続いているが、広報担当者は「品質に納得してもらえれば、価格に関わらずに購入していただいている」として、商品のポイントを押さえた紹介を心がける。 イオン東北(秋田市)は県内にある系列の31店で扱う。このうちイオン6店とイオンスタイル天童は特設売り場を設けている。ボーナスポイントの付与率が高い商品などが動いているという。3千円台をそろえる一方で高単価商品も強化。若年層向けのカジュアルギフト、パーティーメニューも充実させる。
藤崎山形店(山形市)はクリスマスや年末年始に楽しめるお酒のお供や、本店を仙台に置く同店らしく、笹(ささ)かまぼこや牛タンの種類が豊富だ。店頭に見本品を展示し、菓子類など持ち帰り可能の商品も並ぶ。エムアイプラザ三越山形店(同市)も洋菓子やスープなどが人気で持ち帰りが可能。両店とも注文は今月20日まで受け付ける。 県観光物産会館ぐっと山形(同市)は法人の受注を強化しようと、例年より早めの11月上旬に特設売り場を開設。乾麺や日本酒などが動いているという。