Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

<佐賀大雨>アスパラ、19ヘクタール水没 佐賀県内農業被害広がる

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
佐賀新聞

 九州各地に大きな被害をもたらした豪雨の影響で、佐賀県内各地の農作物にも被害が出ている。収穫期を迎えているアスパラガスや小ネギなどが水に漬かり、花き栽培のハウスは損壊したほか、水稲約850ヘクタールが冠水・浸水した。県内の農産物は、主力のタマネギが新型コロナウイルスの影響で価格が大幅に落ち込んだばかりで、農家からは降り続く雨に悲鳴が上がった。  JA佐賀中央会が県内のJAを通してまとめた9日午後3時現在の被害状況によると、JAさが管内で水稲653ヘクタールが水没し、200ヘクタールが浸水した。土砂の流入も約8・5ヘクタールあった。  地域別では、水没は武雄市と神埼市千代田町が各200ヘクタール、佐賀市東与賀町が100ヘクタール、嬉野市86ヘクタール、神埼市神埼町が67ヘクタールだった。浸水は全て鹿島市。土砂流入は、鹿島市5ヘクタール、藤津郡太良町3ヘクタールなど。  また、アスパラガスは水没が約19ヘクタール、浸水は約30ヘクタール。鳥栖市、三養基郡みやき町、神埼市、鹿島市などで被害が目立つ。トマトや小ネギも1ヘクタール以上、浸水した。  JAからつやJA伊万里などでは、農作物の大きな被害は報告されていない。  みやき町の「エムズ・グリーン」では、ハウスのアスパラガス約7千平方メートルが浸水し“全滅”した。水は深い所で約70センチに達し、丸3日間、引かなかったという。アスパラガスは水が畝を超すと品質維持のため、1週間の出荷停止となる。5月には新型コロナウイルスの影響でタマネギの売り上げが大幅に落ち込んでおり、松永淳代表は「アスパラで取り戻すつもりだったのに、また、土作りから…」と唇をかんだ。  神埼市千代田町の黒津地区で小ネギ農家を営む野中孝博さん(55)もビニールハウス16棟が冠水した。小ネギはこれから高単価の出荷期に差し掛かるといい「悪天候が続くので土が乾くのにも時間がかかり、種まきなど次の作業に取りかかれない」と話した。  太良町伊福では、ユリ農家「明日香園」のハウスの接地面が約30メートルに渡って崩れ、一部は住宅へ流れ込んだ。山口秀行代表は「もう取り壊すしかないだろう」と肩を落とした。

【関連記事】