映画で高岡に活気を 御旅屋でタカマチ映画祭始まる 地元出身・滝田監督トークショー「応援する」
映画を通じて高岡市の地域活性化を目指す「タカマチ映画祭2024」は23日、同市の御旅屋セリオ地下と映画館御旅屋座で始まった。初日は米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した高岡出身の滝田洋二郎監督のトークショーが行われ、滝田監督は「この地からいろんな人が出てくるよう、映画祭が続く限り応援したい」と思いを語った。 映画祭は映像を通したまちづくりを行おうと、高岡商工会議所青年部OBなどで構成する実行委員会が企画した。 滝田監督は最初に地元で映画祭が開催されることを聞いた際、「驚きとうれしさがあった」と振り返った。映画祭の企画の一つであるキッズ映像ワークショップについて、「映像制作に携わることで、子どもの世界を広げる」と評価した。 米アカデミー賞の外国語映画賞を受賞した「おくりびと」について、モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞したことがヒットのきっかけだったことや、全世界共通である「死」をテーマとしたことが受賞の理由と推測した。 御旅屋座では富山市出身の映画監督伊林侑香さんのデビュー作「幻の蛍」の上映会が行われた。 最終日の24日はキッズ映像ワークショップで制作した作品のお披露目のほか、コンペティションとして全国から寄せられた「高岡の魅力PR部門」と「短編ドラマ&ドキュメンタリー部門」の入選映像5作品が上映され、グランプリが決まる。