【最後の高性能セダン】三菱ランサーエボリューションX 中古購入の注意点は 英国版中古車購入ガイド
三菱のパフォーマンスセダン
text:Felix Page(フェリックス・ペイジ) translator:Takuya Hayashi(林 汰久也) 【写真】ランエボX、インプレッサWRX【ラリー系パフォーマンスセダンを写真で見る】 (40枚) 2007年から2016年まで生産された三菱のラリー系パフォーマンスセダン、ランサー・エボリューションX。堂々たるネームプレートの最後を締めくくるモデルとして、ランエボXはその名に相応しい仕上がりだった。 先代モデルと比較してシャープな外観になり、特別に開発された2.0L 4気筒ターボエンジンは295psを発揮。トルクベクタリングを備え、長年のライバルであるスバル・インプレッサWRXに対抗した。 AUTOCARの英国編集部が試乗した際の印象も良かった。しかし、欠点がないわけではなく、品質面では前モデルよりも格段に向上しているとはいえ、より快適でパワフルなドイツ製サルーンにはかなわなかった。 それでも、このクルマの「最後の一台」というステータスと競争力のあるパフォーマンスにより、マツダRX-8やFN2世代のホンダ・シビック・タイプRのようなモデルと比較しても価格は下落しづらい。 本稿執筆時点で英国で販売されている最も安い個体は、6速ATとそれほど目立たない外観の改造を施した2008年モデルだった。初期のFQ-300の価格は約1万4000ポンド(189万円)から、走行距離2万マイル(3万2000km)以下の4万ポンド(540万円)まで幅広い。 エントリーモデルは0-100km/h加速を5秒以内でクリアし、そのタイトなダイナミクスと親しみやすいパンチで高い評価を得ている。 また、ECUのリマップにより446psと56.9kg-mを実現したFQ-440 MRは、英国ではわずか40台しか生産されず、専用ホイール、レカロ製レザーバケットシート、特別なフロストホワイト塗装が施されている。現在、走行距離わずか19kmの個体が、アバディーンのディーラーで5万4995ポンド(742万円)で販売されている。新車のスポーツカーを買うか、非常に悩ましい。