【東海S】フェブラリーSに向けて視界良好! 過去のGI好走馬とオーヴェルニュの共通点とは
インティの敗因は
フェブラリーSの前哨戦である東海Sは南岸低気圧の影響を受け、不良馬場で行われた。1番人気はチャンピオンズC3着と復調気配のインティだったが、先手を奪いに行くも内のダイシンインディーに絡まれ、ハナをとりきったのは向正面入り口。さらに外からケイアイパープルやオーヴェルニュにマークされた。 【競馬永久保存版】単勝が一番儲かる馬券!?回収率UP ローリスク・ハイリターンな買い方(1/2) チャンピオンズCでは外の番手でリズムを作ったように、気性面に弱点があるインティにとって最悪な形になってしまい、10着敗退。外枠なら控える手もあるが、4枠では行くしかない。だが1番人気の逃げ馬はマークされる宿命。好走に色々な条件がつく馬は、裏を返せば条件さえそろえばあっさり巻き返す可能性がある。
ポイントは着差0秒3にあり
条件面でいえば勝ったオーヴェルニュにとってはこれ以上ない舞台だった。中京の不良馬場は昨年3月名古屋城S(1分48秒9)3勝クラス突破と同舞台。良馬場以外は東海Sまで【3-2-0-2】と得意。加えて流れに乗りやすい外枠も好条件だった。 前半1000m通過59秒3で飛ばしたインティの外3番手で無理せず流れに乗れた。巻き込まれることなく、位置をキープできたことで3角からの手応えは先行勢では断然。この時点で勝負あった。不良馬場のハイペースでは後続も脚を溜めきれない。2着争いを最後の最後に制したアナザートゥルースに0秒3差をつけて快勝した。 父スマートファルコンにとってこれがJRA重賞初制覇。同馬は現役時代地方交流重賞9連勝を含む重賞19勝。最後にJRAに出走したのは3歳夏。キャリアのほとんどで地方競馬場に出走した。そのため中央のダート適性を疑問視される向きもあったが、自身は逃げて大井2000m2分0秒4のレコードを記録したダートの快速チャンピオン。産駒はダート良馬場【50-46-50-649】、良馬場以外【45-41-40-408】と互角。自身の快速の血を伝え、オーヴェルニュのような高速馬場向きや短距離型が多い。 となると、スピードトラックの東京ダート1600mで行われるフェブラリーSへの期待が高まる。東海S組は過去10年で【3-1-1-13】勝率16.7%。中京で行われた13~19年に限ると、【3-1-1-10】。東海Sで2着に0秒3以上つけて勝った馬は1、8、1、3、1着。14年7歳二ホンピロアワーズ以外は本番で馬券圏内、いずれも5歳馬だった。オーヴェルニュは2着アナザートゥルースに0秒3差なので、一気にGIまで駆けあがる可能性は高い。