坂井「まるおか子供歌舞伎」 公演20回へ歩み紹介
来年1月19日に節目の20回公演となる福井県坂井市の「まるおか子供歌舞伎」の歩みを振り返る企画展が12月4日、同市一筆啓上日本一短い手紙の館で始まった。旗揚げのきっかけとなった大阪・道頓堀の旧劇場「中座」から譲り受けた品々も紹介している。来年1月26日まで。 子供歌舞伎の主催団体の一つ、丸岡文化財団が開いた。 子供歌舞伎は、2000年に旧丸岡町が中座から取得した破風や緞帳(どんちょう)などを生かすため、01年に旗揚げした。 展示では旗揚げまでの流れ、過去の公演を、年表や写真、新聞記事をまとめたパネルで紹介。刀剣や鳴り物などの小道具、公演で使用した衣装を並べ、当時の映像を流している。 中座関係では実際に使われていた客席や欄干の一部、書き割り(背景画)を置き、当時の雰囲気を再現。舞台図面や「曽根崎心中」「仮名手本忠臣蔵」などの台本約20冊もある。 また、びょうぶと簡易花道が設けられ、番傘を持って見えを切る体験、写真撮影ができる。 入館料は高校生以上200円、中学生100円、小学生以下無料。問い合わせは丸岡文化財団=電話0776(67)5100。