ソフトバンク周東、真のレギュラー奪取なるか 走攻守の現在地
◆練習試合 ソフトバンク3-2西武(23日、宮崎アイビー) スピードスターが“開幕”ダッシュに成功!福岡ソフトバンクの周東佑京内野手(25)が、4年目で初の開幕スタメンへ向けて猛アピールした。今春チーム初の対外試合となった西武との練習試合(宮崎アイビー)に「1番二塁」でスタメン出場し、2安打2打点。今春は右肩の不調で出遅れたことを感じさせない活躍を見せた。昨季の盗塁王が二塁の定位置をがっちりとつかみにいく。 【写真】熱唱する周東
■「1番二塁」
「1番二塁」を託された今春初の対外試合。13日からの第4クールでA組合流した周東は集中力を研ぎ澄ませた。「合流が遅れたので、この試合は何としてもアピールしたかった。狙い通りの球を1球で仕留められた」。初回。松本のスライダーを右前打とした。 第2打席は「いい場面だったので、最低限の自分の仕事をしようと思った」と笑う。3回1死二、三塁で再び松本のスライダーを右前に運ぶ2点打。昨季の得点圏打率は2割8分6厘で「チャンスでの凡退も非常に多かった」という反省を踏まえた結果を出した。 昨季は50盗塁で初タイトルを獲得するなど大ブレーク。12球団屈指の脚力を最大限生かすために、昨季は打率2割7分だった打力向上にも取り組む。強振して軸がぶれる癖や、打ち気がはやり体が投手側へ突っ込む癖を修正するなど、今春はシンプルさを追求した。 「悪い面を理解することで、そんな打ち方にならないように」と話す周東について、工藤監督は「良い方向にいっていると思う。足を使うにも出塁しないといけない。打つことも大事だし、(ボールの)見極めも大事。そこもつかんでほしい」と期待を寄せた。 昨季は8失策を記録した二塁守備でも2回に源田のゴロを飛びついてさばくなど危なげなかった。初回に仕掛けた二盗は森に封じられたが、こちらは「まだ失敗できる時期。試す中で必ず改善点も見つかる。走らないと分からない」とあくまでポジティブ。今後も果敢に仕掛ける構えだ。