20歳の五輪初出場・森秋彩がボルダーを終え7位!得意のリードで逆転を狙う【パリ五輪 クライミング女子複合】
<2024年8月10日(土)パリ2024オリンピック競技大会 スポーツクライミング 女子ボルダー&リード @ル・ブルジェ・スポーツクライミング場> 【動画】小さな天才クライマー・森秋彩が初のメダルに向けて第3課題完登! パリオリンピックのスポーツクライミング女子ボルダー&リード決勝がフランス・パリのル・ブルジェ・スポーツクライミング場で行われ、五輪初出場となった20歳の森秋彩(茨城県連盟)は前半のボルダーを39.0点の7位で終えた。森は4つの課題のうち1課題を完登した。 昨年行われた世界選手権のボルダー&リード複合で3位に入った森は、同じ世界選手権のリード単独種目で優勝したリードを得意とする選手。 森は今大会の準決勝はボルダーを11位の54.0点、リードを首位の96.1点で終え、合計150.1点の4位で決勝進出を果たしていた。 準決勝の上位8名で競われる決勝は、まずボルダーが行われ、同日にリードも実施される。 前半のボルダーに5番目に登場した森は、最終的に6人が完登した第1課題でリーチを必要とする壁に苦しみ、ゾーンを獲得することができず厳しいスタートとなる。 さらに、8人中6人が完登した第2課題でも第2ゾーン到達にとどまる。 ところが、苦しむ選手が多かった第3課題で森は粘り強さを見せて完登し、他選手とのポイント差を縮めることに成功する。 しかし、迎えた第4課題は第2ゾーンに届かず、森のボルダーでの得点は39.0点。7位で前半を終え、得意とするリードでの逆転を狙う。 ボルダー終了時点で、首位は84.4点のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)、2位は84.0点のブルック・ラバトゥ(アメリカ)、3位は59.7点のオシアナ・マッケンジー(オーストラリア)。この後に行われるリードとの合計点で最終順位が確定する。 東京五輪銀メダルの野中生萌は、準決勝9位で決勝進出を逃していた。
東京五輪で新競技として採用されたスポーツクライミングは、パリ五輪からルールと種目が変更され、「ボルダー&リードの複合種目」と「スピード」の2種目が行われる。 「ボルダー&リードの複合種目」では、選手はボルダーとリードの両方で獲得したポイントで順位が決まる。ボルダーでは、獲得したゾーンに応じてポイントが加算されるが、完登にかかったアテンプト数やゾーン獲得にかかったアテンプト数によって減点される。 リードでは、制限時間内にどれだけ高く登れるかを競い、ホールドを保持するたびにポイントが加算される。ボルダーとリード、共に最高得点は100点ずつで、合計200点が最高得点となる。 日本女子としては、ボルダー、リード、スピードの3種目複合で行われた東京五輪の女子複合で、野中が銀メダル、野口啓代が銅メダルを獲得していた。
テレビ東京スポーツ