普段味わえぬ幽玄の世界が魅了 京都迎賓館で秋の夜間延長公開
京都御苑にある京都迎賓館(京都市上京区)で、秋の夜間延長公開が始まった。光に満ちた建物が池に映り込んで揺らめく様子など、普段は味わえない夜ならではの幽玄の世界が楽しめる。12月3日まで。 【写真】最も広い晩餐会用の部屋を見学する参観者 平成17年に開館した京都迎賓館は、日本のおもてなしの最前線を一般の人にも体験してもらおうと28年から通年公開され、29年からは秋に期間限定で夜間延長公開を行っている。 正面玄関を入ると、最も大きな晩餐(ばんさん)会用の部屋「藤の間」が、水鏡のように池に映り込む姿が目に飛び込んでくる。照明を落として雰囲気を醸し出す廊下を進むと、東西の建物をつなぐ橋から紅葉した木々が闇に浮かび上がる。 期間中は午後4時40分、午後5時20分、午後6時から各回80分間、スタッフが解説付きで案内する。今年は初めて英語ガイドツアーも設ける。 大人2千円、大学生1500円、中高生700円。各回定員36人。予約優先だが、空きがあれば当日も参観できる。問い合わせは(075・223・2301)。(田中幸美)