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日本のゲームやアニメが原案の洋画【3選】 クリエイターの偏愛ぶりが感じられる!

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マグミクス

ウォシャウスキー姉妹は日本のアニメが大好き

 ウォシャウスキー姉妹が監督した大ヒットアクション映画といえば、『マトリックス』(1999年)です。仮想空間を舞台にした斬新な設定が話題となりましたが、押井守監督の劇場アニメ『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』(1995年)の影響を受けていることは有名です。そのウォシャウスキー姉妹が「マトリックス」シリーズの次の監督作に選んだのが、タツノコプロ制作のTVアニメ『マッハGoGoGo』の実写版『スピード・レーサー』(2008年)でした。  マッハ号のデザインがかっこよかった『マッハGoGoGo』は米国でもTV放映され、幼い頃のウォシャウスキー姉妹は大ファンでした。日本では1967年にTV放映された『マッハGoGoGo』に対するリスペクトが、実写版『スピード・レーサー』にはあふれています。マッハ号のデザインやカラーリングだけでなく、ジャンプジャッキなどの特殊機能も再現されており、往年のファンを楽しませてくれます。  興行的には厳しい結果となった実写版『スピード・レーサー』ですが、ウォシャウスキー姉妹の自分たちが愛する世界へのこだわりは充分に感じさせました。初めて見た日本のアニメに、幼き日のウォシャウスキー姉妹は、目を輝かせながら夢中になっていたことが作品から伝わってきます。

現代は「ネオジャポニスム」の時代?

 最後に紹介するのは、日本ならではの特撮ドラマやロボットアニメの数々を一本の実写映画にまとめ上げた、ギレルモ・デルトロ監督のSF大作『パシフィック・リム』(2013年)です。メキシコ生まれのデルトロ監督は、日本で作られた怪獣映画や東映動画のアニメーション作品を浴びるように観て、育ったそうです。「日本、大好き」と公言するデルトロ監督のオタク愛が炸裂し、菊地凛子さんや芦田愛菜さんも重要な役で出演しています。  架空の神話「クトゥルフ神話」をベースにした『パシフィック・リム』ですが、劇中に登場する巨大生物たちは「KAIJU(カイジュウ)」と呼ばれ、人類は「イェーガー」と名付けたロボットで応戦します。ロボットに操縦士が乗り込んで戦う様子は、『機動警察パトレイバー』や『新世紀エヴァンゲリオン』などを彷彿させます。主人公機である「ジプシー・デンジャー」が放つロケットパンチに、『マジンガーZ』世代は歓喜しました。  他にも直接的な原作ではありませんが、ジェームズ・キャメロン監督の大ヒット作『アバター』(2009年)には、宮崎駿監督の代表作『もののけ姫』(1997年)からの影響を感じさせます。また、ディズニーのSFアニメ『ベイマックス』(2014年)は、日本の「スーパー戦隊ヒーロー」をモチーフにしています。江戸時代の浮世絵は、欧州の画家たちに強い影響を与え、「ジャポニスム」ブームと呼ばれました。日本で生まれたTVゲーム、アニメ、マンガといったポップカルチャーが、世界各国のクリエイターたちに影響を与えている現代は、「ネオジャポニスム」の時代と呼べるのではないでしょうか。

長野辰次

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