【侍ジャパン】「僕にかかっている」決勝先発・戸郷の覚悟と自信 台湾戦は大会初登板「僕のデータは相手には1試合もない」
◆ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12 スーパーラウンド 日本9―6台湾(23日・東京ドーム) 「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は24日に日本と台湾による決勝(東京D)が行われる。大一番に先発する侍ジャパンの巨人・戸郷翔征投手(24)は23日、「僕にかかっている」とチームを世界一に導く快投を誓った。この日のデーゲームでベネズエラが敗れたため、決勝進出が決定。ナイターのスーパーラウンド(R)第3戦の台湾戦で、日本はこれまで出場機会が少なかったメンバーを優先的に起用して競り勝ち、大会8連勝で1位突破を決めた。 高鳴る鼓動を抑え、歓喜の瞬間を思い浮かべながら、戸郷は口を開いた。「世界一を取れるように。僕にかかっていると思うので全力で投げたい」。24日の台湾との決勝戦に先発。勝てば自身にとっても国際大会初勝利となる。泣いても笑っても2024年ラストゲーム。自らの好投で、最高のフィナーレを飾ることを誓った。 台湾との対戦は決勝が今大会3度目となるが、戸郷の登板は初。「国際大会で同じチームと何回もすることはあまりないですけど、多少データがある分、楽かなというのはある。相手のデータは2試合分あるけど、僕のデータは相手には1試合もないので、そこの有利というのもあります」と自信を見せた。 前回先発した18日の1次L・ドミニカ共和国戦(台湾・天母)は、不慣れな異国のマウンドで初回から失点するなど4回5安打2失点と課題を残した。決勝は慣れ親しんだ本拠・東京D。「(日本は)勝ち越せる打力もあるし、投手が抑えれば必ず勝てる。緊張するとは思うけど、いい経験になると思うので楽しみながらやりたい」と自らに言い聞かせるように話した。 」 チーム全員の思いを背負って決戦のマウンドに立つ。昨年3月のWBCでは第2先発として2試合に登板して世界一に貢献。「日本代表で先発をやらせていただける人は数少ない。今も第2先発をしている中でも先発をしたかった人もたくさんいると思う。僕が背負えるのはすごいうれしい」と使命感を口にし、続けた。「そういう人たちに『俺がやった方がよかった』って言われないようにいい投球がしたいし、プレッシャーを背負って投げたい」。仲間の思いを胸に腕を振る。 23日は東京Dでキャッチボールなどで最終調整した。「最後、決勝までみんなが持ってきてくれた。僕も本当にここ(決勝)に合わせて調整してきた。最後、いい形で終われれば」。初の開幕投手を務め、巨人の大黒柱として駆け抜けた今季。侍ジャパンのエースとして最終戦を飾り、19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCに続く国際大会4連覇で2024年を締めくくる。(水上 智恵)
報知新聞社