新卒ですが夏のボーナスは「0円」でした。転職を考えた方がいいでしょうか?
入社した会社でボーナスを受けとれず、将来に不安を抱えている方も多いでしょう。ボーナスを受けとれる会社へ転職すれば、年収を増やせる可能性もあります。しかし、注意して転職先を選ばなければ、転職後に後悔するかもしれません。 この記事では、社会人のボーナスに関する現状と、転職に対する考え方について解説します。
各企業のボーナス支給状況
自分の状況を把握するためには、まず他社の実態を把握することも大切です。ここでは、ボーナスがない人の割り合いと大手企業のボーナス支給額について確認しつつ、ボーナスの有無で変化する内容について解説します。 ■ボーナス支給なしは41.6%が 株式会社ライボの調査機関であるJob総研が、714人の社会人男女を対象に実施した「2023年 夏ボーナス実態調査」では、41.6%の方が「ボーナス支給なし」と回答しました。また、同調査によると2021年以降「ボーナスあり」と回答した方の割り合いは増加傾向にあるようです。 ■大企業の平均支給額95万6027円 日本経済団体連合会が大手企業に対して毎年実施している「2023年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」によると、2023年夏のボーナス平均値は95万6027円という結果が発表されていいます。 ■ボーナスの有無で生涯資産が変わる 同調査の「2022年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)」では、2022年年末のボーナス平均値が89万4179円です。2022年末と2023年夏を合わせて、大企業のボーナスが年間約185万円だと想定します。 この場合、22歳の新卒時点から60歳の定年を迎えるまで、ボーナス185万円の有無によって生涯収入に約7030万円の差が生まれます。ボーナスを受け取れるか受け取れないかで生涯資産が大きく変化するため、生涯資産を増やすためにボーナスが受け取れる会社へ転職するのも1つの手段です。