教皇専用車がリニューアル 史上初の“大きな仕様変更”でより安定した低速性を実現!!
ベンツGクラスベースはそのままだが動力が?
メルセデス・ベンツは2024年12月4日、ローマ教皇の専用車両「ポープモービル」の新型を納入したと発表しました。 【クルマにも威厳がある…】これが、新型のローマ教皇専用車両です(写真) 同メーカーは約45年間、ベンツGクラスをベースとした別名「パパモービル」とも呼ばれる防弾ガラスなどを備えた教皇専用車「ポープモービル」を製造しています。 今回新たに納入された新車両は、25年に一度しか開催されない聖年が2025年に行われることに合わせて提供されたもので、メルセデス・ベンツの「ポープモービル」史上初の電気自動車(EV)です。 オラ・ケレニウスCEO(最高経営責任者)は「フランシスコ教皇は公の場でのご公務で、完全電気自動車のメルセデス・ベンツで移動する初めての教皇となられました。これは当社にとって特別な名誉であり、教皇のご信頼に感謝したいと思います」とコメントしています。 同車両はバチカンのローマ教皇庁との綿密な協力により開発されたそうで、聖年でローマやバチカンに訪れる数万人の巡礼者のために、低速移動での公務に適した設計になっているそうです。 車体の変更点としては、後部ではベンチシートが中央に配置され、高さ調整可能なシングルシートに置き換えられました。この回転式メインシートにより、柔軟に動き回り、様々な角度から聴衆に話しかけることができます。シングルシートの後ろには、追加の乗客のために左右に二つのシングルシートが統合されています。 さらに、側面中央の窓柱(Bピラー)を持たないボディースタイルになっており、雨天など悪天候時に展開されるルーフは廃止。独立したハードトップ(金属や樹脂製の屋根)が搭載されます。
乗りものニュース編集部