ジャニーズWESTやります3大ドームツアー 2020年の中止からスケールアップ 7.1京セラドームからスタート
アイドルグループ「ジャニーズWEST」が7月1~3日に京セラドーム大阪、同30、31日にバンテリンドームナゴヤ、8月10、11日に東京ドームで初の3大ドームツアーを開催する。1日、ぴあアリーナMMで開催した全国アリーナツアー「MixedJuice」の横浜公演で発表した。京セラドーム大阪公演は約5年7カ月ぶりで、東京ドームとバンテリンドームナゴヤでの単独ステージは初となる。 ◇ ◇ コンサート中盤のMC中、スクリーンで初ドームツアーの開催決定を知らせる映像を流した。「お待たせしました」「お待たせしすぎたかもしれません」というメッセージとともに、会場と日程が発表されると、ファン1万人が歓喜に沸いた。 2020年夏に東京と大阪で初のW(ダブル)ドーム公演を予定したが、コロナ禍で中止となっていた。単なる仕切り直しではなく、名古屋を追加したツアーという形でパワーアップ。桐山照史(32)が「2大ドームできへんかったら、3大にして絶対に返そうなって(メンバーの)みんなで言ってたら、ほんまに(実現した)」とうれしそうに報告。ファンたちの喜ぶ顔を見ながら、神山智洋(28)はメンバーに「みんなー、泣かないのぉ?」とおどけた。 重岡大毅(29)は「激烈熱いライブにしよう! 跳んで跳ねてクラップして踊って、みんなで楽しめるような。夢がかなう瞬間を見届けて!」と呼びかけた。そしてドームツアーを発表した昼公演の後、代表メンバーが本紙の取材に応じ、あらためてドームツアーへの決意を語った。 ステージの演出全般を手掛ける藤井流星(28)は「2年前は中止になりましたけど、すごくポジティブにとらえると、むしろよかったんじゃないかと。デビュー当時はワチャワチャした関西のお祭り感だけが持ち味でしたが、バンドやEDMのコーナーとか、いろんなことをやってジャニーズWESTのライブがこの2年で固まってきた。この2年があったからこそ、よりドームツアーが強いものになる」と成長ぶりをアピール。 重岡も「この2年しっかり力を蓄えたから準備万端だと思っている。ドームなので規模もでかいですし、見た人の記憶に残るライブにしたい。熱さではどこにも負けたくない!」と気合十分だ。 ドームツアーのタイトルは濱田崇裕(33)が考案した「TO BE KANSAI COLOR―翔(と)べ関西から―」に決まった。 普段メンバーで意見を出し合うときは、ほぼボツになるという濱田案を、今回は満場一致で採用。桐山は「あの、うちの濱田くんが覚醒しているんですよ。これは大きく書いてあげてください」と笑わせながら「後輩たちもそうですけど、『関西ってこんなにパワーあんねんで!』というのが伝わったらいいなと。このドームを成功させて、2025年には大阪万博もありますから関西一色に染められたなと思っています」と語った。 ◇ ◇ ドームツアーの前哨戦ともいえる今回のツアーは、8枚目のアルバム「Mixed Juice」を引っ提げて3月20日に静岡・エコパアリーナからスタート。6月10~12日の札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナまで9会場で38公演を行う。収容人数100%でのツアーは3年ぶりとなった。 「カラフルにポップにハッピーなんでもかんでもごちゃまぜミックス!」がコンセプト。声援なしでも会場が一体となって踊れるよう、神山が振り付けを考案したダンス曲「セラヴィ」「微笑み一つ咲かせましょう」や、メンバーが演奏も行うアコースティックコーナー、バンドを背負った真骨頂のロックパフォーマンス、かぶり物を着用したお笑い要素満載の楽曲を織り交ぜたステージで全27曲を披露した。 重岡は「すごく手応えを感じます。7人で会場を巻き込む力はついてきた」としみじみ。メンバーはミックスジュースの工場をイメージしたセットの中央にある、7色に輝く特大のジューサーに乗って登場。客席上空を移動する「ムービングステージ」もWEST単独では初めて取り入れた。 ◇ ◇ 先輩グループ「関ジャニ∞」はデビュー18周年を記念した野外公演「18祭」を7月16、17日に日産スタジアム、同23、24日にヤンマースタジアム長居で開催する。桐山は日産スタジアムのキャパが7万人規模だと聞いて絶句した後、「絶対いつか立ちたい。まず今のアリーナ、ドームを成功させてWESTでそういう世界を見てみたいと思ってもらえるように頑張りたい」と刺激を受けた様子だった。 関ジャニ∞の大倉忠義(36)が右低音障害型難聴と両側の耳鳴りのため一定期間の活動休止を発表したことについては「メンバーと一緒にステージに立ちたいからこそのお休みやと思うから今はしっかりと休んで、帰ってきてから爆発してほしい。僕らができることがあれば、みんなでサポートしたい」と気遣った。
中日スポーツ