【医師監修】血圧が高い、または低いとどうなるか?血圧の平均を年代別に紹介
血圧が高い(高血圧)または低い(低血圧)とどうなるか?
血圧が高い状態が続くと、血管や心臓に負担がかかります。 自覚症状がなくても動脈硬化や心臓の肥大が進み、脳卒中や心筋梗塞、心不全、不整脈などのリスクが高くなるのです。 低血圧の場合は、それによるめまい、ふらつきや失神などの症状がある場合に検査や治療が必要となります。 ●高血圧の診断基準と症状 高血圧の診断基準は、 診察室血圧値 収縮期血圧が140mmHg以上、拡張期血圧が90mmHg以上 家庭血圧値が収縮期血圧が135mmHg以上、拡張期血圧が85mmHg以上 24時間自由行動下血圧値が収縮期血圧が130mmHg以上、拡張期血圧が80mmHg以上 です。 高血圧は自覚症状がないことも多いですが、血圧がかなり高くなると頭痛やめまい、肩こりなどが起こることがあります。加えて、手足の動かしやすさや痺れなどの症状がおこることもあります。 症状が出た際に血圧高値を示すようであれば、自己判断せずに病院の受診をすることをおすすめします。 ●低血圧の診断基準と症状 低血圧の基準は、収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下と言われています。症状としては、立ちくらみやめまい、朝起きるのが辛い、頭痛や倦怠感があるといったようなものが多いようです。 また低血圧は、比較的に男性より女性、特に若い世代の女性が顕著です。女性が低血圧になりやすいのは、女性ホルモンに血管を広げる働きがあることが関係していると考えられています。 低血圧の場合は、基準値より慢性的に低くても、症状がなければ治療の必要はありません。心疾患や脱水、薬剤の副作用、多量出血など病気や薬による二次性低血圧では、それに応じて対処をします。 また基本的には規則正しい生活や、適度な運動・バランスの取れた食事などを心がけていくことが大切になります。
まとめ
血圧は年齢ごとに平均値が異なります。 男性女性 年代上の血圧 / 下の血圧上の血圧 / 下の血圧 20代116.6 / 74.5108.9 / 68.4 30代119.4 / 79.0110.5 / 71.3 40代127.8 / 83.6118.1 / 75.8 50代132.4 / 86.1123.6 / 78.3 60代137.8 / 85.6132.5 / 80.0 70代139.5 / 81.2136.3 / 79.0 ※単位はmmHg 血圧は、全身に栄養や酸素を行き渡らせる働きをもちます。 そして生活習慣などの影響で、年齢を重ねるにつれて平均血圧も上がることが多いです。高血圧は動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを増加させます。自分の年代の平均血圧を知り、高血圧を招かない生活習慣を心がけましょう。 それでは当記事が、あなたが血圧に気をつけるきっかけになると嬉しいです。 ■教えてくれたのは… シンクヘルスブログ編集部糖尿病に強みを持つ健康管理アプリを展開するシンクヘルス社のオウンドメディア。ダイエット、糖尿病の食事、マインドフルネスなど幅広い健康情報について、管理栄養士や臨床心理士、運動指導士などの専門家陣が確かな根拠をもとに執筆している。 構成/サンキュ!編集部
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