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眼で聴き耳で見る 怒濤のしゃべりが表現するアニメ 『波よ聞いてくれ』の面白さ

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otocoto

※コロナ感染問題による影響で、この記事が公開される時には放送状況が変わっている可能性がある事をあらかじめおことわりしておきます。 外出自粛の中、久々に自室にこもってプラモデルを組んだりしている。で、工作作業中につけっぱなしにしているのがラジオなのだが、そんな時、たまに思ってしまうがラジオの出演者というのはたいしたものだなあということだ。特に生放送ではそれを強く感じる。僕自身が放送というメディアに携わるようになってからかなりたつのに関わらず、相変わらず思ってしまう。いや、残念なことにラジオというメディアには仕事での御縁が全く無いままだったからこそ余計にそう感じるのかもしれない。 ペースを変えることなくずっとしゃべりっぱなし。うっかり言ってしまいそうな不穏な発言も滅多にしない。(たまにする人もいるが) 何かの出来事や話題や投げかけに対して即座に返す機転。同じ生放送であってもTVは映像という大きな情報があるので数秒ならナントカごまかせるが、音声のみのラジオならそれすらも出来ない。ごまかすことすらも全ては話し手の技量にかかっている。 もちろん人によって上手い下手はあるが、下手な人のそれであっても、たとえば僕が「マイクの前でやってみろ」と言われたら絶対に出来ない。そもそも僕はカラオケですら5人以上いたらもう歌えないほどだし、人前で話すことは不得手中の不得手だ。以前に何度か配信番組への出演のお声がけをいただいたことがあるのだが、申し訳ないことにいずれもそんなことでお断りしてしまった。 御縁が無いままだったが、なら今その機会があれば引き受けるのかと言われたら、相当に悩むことになる。新分野への挑戦をしたくない云々以前に、20年以上もこんな稼業をしてきた中で、同じ放送におけるモノカキであると言ってもラジオにおけるその役割や必要なスキルがTVのそれとは全く異なることがわかってしまったからだ。ラジオ作家に必要な機転の早さが僕には無い。(もっとも、TVにおいても番組ジャンルによって作家の役割は大きく異なるのだが、それは話題がそれるので割愛させていただく) そうだ。耳にする多くの番組が生放送であることが大きいが、僕にとってラジオはとにかく“機転の早さ”と“話の隙間のなさ”なのだ。 ラジオにおけるその2点の面白さをこれでもかとばかりに上手く描いているのが4月期アニメ『波よ聞いてくれ』だ。 原作は『無限の住人』でおなじみの沙村広明によるコミック。偶然だがこの4月期からはその『無限の住人』も2度目のアニメ化であり昨年ネット配信された『無限の住人-IMMORTAL-』が地上波放送スタートとなっていて、地上波では同じ週の放送で『無限の住人』では作中最強クラスの剣客・乙橘槇絵が。一方『波よ』では作者が彼女を元に生み出した城華マキエが登場しており、放送ならではの面白い妙があったりした。

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