石破首相、日朝首脳会談に意欲「会いもせず非難しても始まらない」…家族会は「タイムリミットがある」
北朝鮮による拉致被害者の即時一括帰国を求める「国民大集会」が23日、東京都千代田区で開かれ、被害者家族や支援者ら約800人が参加した。
石破首相はあいさつで、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との首脳会談について「実際に会いもしないで相手を非難していても始まらない。多くの歴史を振り返っても、首脳による戦略的な決断が事態を動かす」と意欲を示した。被害者家族会が反対している東京と平壌(ピョンヤン)に連絡事務所を設置する持論には触れなかった。
北朝鮮とロシアの軍事協力の進展に関しては、「決して看過すべきではない。我が国の独立に関わる重要問題だ」と強調した。
家族会代表で横田めぐみさん(拉致当時13歳)の弟・拓也さん(56)は「私たちは決してあきらめない。政府はタイムリミットがあることを強く意識してほしい」と訴えた。