冬の桜は姫にも咲いた モデル雀士・岡田紗佳、2カ月半ぶりに2勝目に決め顔も完璧/麻雀・Mリーグ
勝利に見放されていた時期、4着を引いてインタビューに登場した。その時にはまったく見せることができなかった明るい笑顔を、この日は見事に咲かせてみせた。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2020」12月14日の第1試合で、KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)が開幕戦以来の2勝目を獲得した。 【動画】岡田紗佳の決め顔 この試合の対局者はTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、岡田の並びでスタート。岡田は東1局、5200点を瀬戸熊からアガり先制すると、東2局にはダマテンでも5200点ある手をリーチし、先行リーチ者である石橋から一発で討ち取った。リーチ・一発・タンヤオ・一盃口・赤・裏ドラ2で1万2000点のアガリとなり、早くも断トツに。 南場に入ると岡田は高宮の大三元テンパイの当たり牌である發を掴み、撤退を余儀なくされるなど、防戦の時間が続く。それでも南3局には丁寧な手順で平和・赤・ドラ3の8000点を石橋からアガってダメ押し。開幕戦以来の2勝目を獲得した。 2カ月以上空いた勝利者インタビューで岡田はまず深く頭を下げ、視聴者へ感謝を示すと「めちゃくちゃ嬉しいですね」と笑顔をみせた。「最近、対局であまり勝てなくて、『いったれ!』という気持ちでした」と、この対局にかける特別な意気込みを明かした。東2局に石橋のリーチへ真っ向勝負した局については「(チャンス手の)この手格好でいかなかったら、岡田いついくんだ、という気持ちで」と、勝負どころの心中を説明した。 Mリーグデビュー2年目の今期、岡田はラスを引いた際のインタビューに登場しても質問にハキハキと答え、アガれない局について聞かれても「思わせぶりな手でした」など表現豊かに語れる余裕もあるなど、精神面の成長を示している。この日もチャンス手で弱気になってはいけないと自身に言い聞かせ、見事に大物手を成就、勝利を手繰り寄せた。 強気の押しで苦境を脱し、2勝目をゲットした岡田。レギュラーシーズンはまだ折り返し地点の手前であり、若い姫にはまだまだ伸びしろが十分。試合を重ねるたびに成長する岡田へ、ようやく訪れた2勝目にファンからは「おかぴーおめでとう!」「おかP好きになった!」「今日は内容も良かったよ」と賛辞も。先週は内川幸太郎(連盟)が7万6700点を叩き出して快勝。そしてこの日の岡田の勝利で、桜の季節の前に訪れる、寒い冬を乗り越えるための上昇機運も備わった。 【第1試合結果】 1着 KADOKAWAサクラナイツ・岡田紗佳(連盟)4万7900点/+67.9 2着 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)3万6800点/+16.8 3着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)9600点/▲30.4 4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)5700点/▲54.3 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)