JFE商事、越北部CCに第2工場。電機・電磁鋼板加工を強化
JFE商事は18日、ベトナム北部のコイルセンター、JFE商事スチール・ハイフォン(略称・JSHP)で第2工場を稼働させたと発表した。既存の第1工場を電磁鋼板、第2工場を電気亜鉛めっき鋼板(EG)など電機鋼板の加工に特化させることで工程を整流化し、電機・電磁鋼板ともに強化する狙い。 JSHPは電機鋼材本部が所管するCCで、2014年7月に稼働を開始。大型スリッターをはじめとした加工設備で電機・電磁鋼板を取り扱い、能力いっぱいの操業が続いていた。 越北部では現地へ進出しているモーターメーカーが増産を進めているほか、中国から電機製品の生産を移管する動きもあって電機鋼材の需要拡大が見込まれている。 JSHPは港湾都市・ハイフォン市内に工場を持つ唯一の日系CCとして、これをいち早く捕捉すべく増強を決めた。第2工場には大型スリッターのほか大型レベラーなどを導入し、今後は第1工場でも電磁鋼板のプレス二次加工に対応する予定。 J商は越南部ホーチミンのCC、JFE商事スチール・ベトナム(JSSV)でも電機・電磁鋼板を加工しており、JSHPとJSSVの連携も深めながら越市場で流通加工サービスを提供していく。