都内で暮らす50代独身女性の平均年収や貯蓄額、生活費はいくら?【2024年版】【月間ヒット記事】
<50代女性単身者の1カ月の平均支出額(首都圏)>
計算通りの支出であれば、手取り収入26万円から差し引いて8万9000円の黒字です。すべて貯蓄にすれば1年間で106万8000円になります。 貯蓄からは、月々の支出には含まれない支出に使います。たとえば、テレビや洗濯機などの大型家電の買換えや、転居費用や賃貸住宅の更新料、冠婚葬祭の費用、旅行などのレジャー費用などです。 そう考えると、1年で100万円以上の黒字があっても、決して大きなゆとりではありません。 計画的に収入と支出のバランスを考えていくことが大切になります。
50代女性が抱える、今後の生活の不安
50代は、収入が減っていくターニングポイントになります。20代からずっと右肩上がりで収入が増えてきた人も、50代半ばを境に減っていく場合が多いので、それを踏まえた生活スタイルに切り替えていく必要があるのです。 東京都が行った、「都民生活に関する世論調査」(2024年1月)によれば、50代女性が抱える、今後の生活の不安で最も多かったのは、「老後の生活」でした。
<都内の女性が抱える、今後の生活の不安>
東京都「都民生活に関する世論調査」より筆者作成 女性全体の平均では、「自分の健康・病気」が73.7%と最多、同様に60代以上の女性でも最多です。また、40代女性では、「家族の健康・病気」が66.7%と最多でした。 50代女性にとっても、「自分の健康・病気」、「家族の健康・病気」もまた、「老後の生活」についで多くなっています。都内の女性にとって、老後と健康が切実な問題になっていることがわかります。 不安の軽減には、老後資金の準備と健康管理です。計画的な貯蓄と資産運用は、少しずつでも増やしていきたいですね。そして、長く働き続けることで収入を確保できるよう、リスキングにも積極的に取り組んではいかがでしょうか。 健康管理は、食事と運動、そして健康診断など、予防や早期治療によって暮らしへの影響を小さくする工夫ができます。 老後にあっても自分らしい暮らしを続けられるよう、早めの準備をしていきましょう。
タケイ啓子(ファイナンシャルプランナー)