羽広菜、羽広かぶで漬物体験 みはらしファーム 長野県伊那市
長野県伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームは30日、西箕輪羽広で古くから栽培されている羽広菜、羽広かぶの漬物作り体験を園内の「やってみらっし」で行った。午前と午後の2回で市内外から合わせて約30人が参加。地元の羽広菜生産加工組合(髙橋姿組合長)のメンバーを講師に、菜っ葉の切り漬け(浅漬け)とカブのかす漬けに取り組んだ。 家庭で漬物を作る人が少なくなる中で、地域の伝統野菜のPRと漬物文化の伝承を目的に初めて企画した。羽広菜は前日に収穫し、温泉のお菜洗い場で洗って用意した。 参加者は数人ずつのグループに分かれて作業を開始。カブのかす漬けは酒かす、漬物用みそ、三温糖を混ぜ合わせた漬け床と下処理したカブをビニール袋へ。1~2週間ほど置き、好みの厚さで縦に切って食べる。切り漬けは3センチほどに切った菜っ葉をビニール袋に入れ、薄口しょうゆ、三温糖、みりん、酢を混ぜ合わせた調味料を投入。重しで水が上がったら空気を抜きながら1日漬ければ完成だ。 ともにファスナー付きのビニール袋を活用し、冷蔵庫を使って家庭でも手軽に作れるようにした。地元の西箕輪から参加した50代女性は「楽しかった。家でも作ってみたい」と笑顔で話していた。