ひとり親家庭への児童扶養手当 「所得制限の壁」の大幅な引き上げを シングルマザー「生活していくことだけでも大変」
ひとり親家庭への「児童扶養手当」について、所得制限が厳しいために必要な人に支援が届いていないとして、シングルマザーらが「所得制限の壁」の大幅な引き上げを求めました。 ひとり親家庭を対象に生活支援のために支給されている「児童扶養手当」には所得制限があり、先月から引き上げられたものの、18歳までの子どもが1人の場合は、▼年収385万円を超えると対象外となるほか、▼年収190万円を超えると減額されます。 きょう、子どもの貧困対策に取り組む4つの団体が共同で会見し、物価や賃金が上がる中、引き上げが不十分だとして、手当を受け取れる年収を590万円まで大幅に引き上げるよう求めました。 2人の子どもを育てるシングルマザーは、児童扶養手当を一部受け取ってはいるものの、子どもを習い事や塾に通わせることはできていないと話しました。 2人の子どもを育てるシングルマザー 「毎日働き、物価高で生活していくことだけでも大変です。子供たちが成長して、チャレンジしたいことを見つけたとしても、選択する自由がありません」 支援団体らは「上限を超えても困窮している家庭が多く、実態に合わせて引き上げてほしい」と指摘しています。
TBSテレビ