米で人気沸騰中のゴルフエンタメ 「TOPGOLF」に行ってきた/小林至博士のゴルフ余聞
先日、米国出張の折、人気沸騰中の「TOPGOLF」に足を運んだ。TOPGOLFはノリの良い音楽が流れる中、友人や家族と飲食しながらゲーム感覚で打ちっ放しを楽しむ、ゴルフを中心としたアミューズメント施設である。 【画像】おつかれさま? イム・ソンジェに体を預ける松山英樹 昨年、米国ではゴルフコースでのプレー人口が約2560万人だったのに対し、練習場やシミュレーターなどコース外でのプレー人口は約2790万人と、コースでのゴルフを上回る異例の状況が生じた。その原動力となったのがこのTOPGOLFである。 私が訪れたのは、フロリダ州オーランドの店舗だ。3階建ての施設に入ると、フロントで予約を確認し、打席へ向かう。途中、2階のカフェスペースではスポーツ映像が大画面で流れ、リラックスした雰囲気が漂っていた。打席の後ろにはソファやテーブルが並び、友人や家族とわいわい楽しむグループが目立つ。日本でいうとボウリング場の雰囲気に近い。 TOPGOLFではマイクロチップ入りのボールを使い、打球追跡システム「トップトレーサー」で弾道や飛距離、ボールの初速をリアルタイム表示する。そのため、単なるレジャーではなく、真剣に練習したいゴルファーにも適している。しかし、私が訪れた夜には、クラブを持参して練習している人は見当たらなかった。聞けば、日中はたまに、練習目的で来るゴルファーがいるそうな。 料金は、曜日や時間帯によって異なる。平日の午前が最安値で1時間37ドル(約5300円)、週末(金土日)の午後3時以降、閉店時間の午前1時までが最高値で1時間63ドル(約9200円、いずれも1ドル=145円換算)となる。日本人にとっては少々高く感じるが、インフレと経済成長が続く米国では、大衆レストランでの食事も一人50ドルは下らないのが現状で、TOPGOLFの料金も一般的なレジャーの範疇(はんちゅう)に収まっているのかもしれない。 実際、TOPGOLFの人気はすさまじい。娯楽ひしめくオーランドの平日の夜でも、最も人気の高い3階は満席で、2階でのプレーとなった。週末の夜に予約なしで訪れるのは、ほぼ無理だという。