ソウル地下鉄、運賃値上げ先送り…依然険しい「赤字解消の道のり」
【10月09日 KOREA WAVE】韓国政府の物価上昇抑制方針により、ソウル地下鉄の運賃150ウォン(約16円)の追加値上げ時期が先送りされた。だが、地下鉄の赤字は慢性化しており、運賃値上げは時間の問題だとの見方が根強い。 ソウル市によると、今年中に地下鉄運賃の追加値上げは実施されない見通しだ。市は以前、地下鉄運賃を2回に分けて合計300ウォン(訳33円)引き上げるとし、昨年10月7日から運賃を150ウォン値上げしていた。追加値上げの時期は今年下半期とされていたが、再び延期された。150ウォンが追加されると、地下鉄の基本運賃は1550ウォン(約170円)になる。 追加値上げの延期で、交通費の負担増は一旦回避されたが、地下鉄を運営するソウル交通公社の財政難をさらに悪化させる恐れがあるという懸念が広がっている。 同公社の赤字は、2021年に9644億ウォン(約1061億円)、2022年に6420億ウォン(約706億円)、昨年は5173億ウォン(約569億円)に達した。運賃の微増や駅名併記事業の収益で赤字は縮小傾向にあるが、依然として高水準の赤字を記録している。 65歳以上の高齢者に対する無料乗車の廃止も「赤字」問題とともに議論され続けている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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