不具合時に遠隔復旧…日立建機が投入、大型ショベル2種の性能
日立建機は大型油圧ショベル2機種を発売した。大規模な掘削現場や採石現場での発破後の掻(か)き出し、浮石処理、根切りなどの高負荷作業向けに売り込む。消費税抜きの価格は6395万2000円から。2機種合わせて年60台の販売を目指す。 発売したのは、運転質量68・1トンの「ZX670LC―7」と同81・8トンの「同870―7=写真」。特定特殊自動車排出ガス規制の2014年基準に対応したエンジンを採用。最新油圧システムの搭載により、同870―7で燃費性能を従来機種比2割低減しつつ作業量を同4%高めた。 遠隔からの機械の状態診断とソフトウエア更新が可能なシステム「コンサイトエアー」を標準で搭載。遠隔で車体のエラーコード表示やセンサーデータなどの機械状態を確認でき、それらの情報を基に機械の復旧の効率化やオペレーターへの支援につなげられる。 周辺環境視認装置により、機体の全周囲の俯瞰(ふかん)映像や後方カメラの映像をキャブ内のモニターに表示することで、安全に作業できる。また操作開始前に検知エリアに侵入した人や物などの移動体を認識し、警報ブザーとともにモニター上に警告マークを表示して注意喚起する。