闇バイト 「出し子」の男の初公判 「間違いない」と起訴内容認める
他人名義のキャッシュカードを使って、コンビニのATMで300万円を引き出した男の初公判が17日、那覇地裁で開かれました。 特殊詐欺で得た金を引き出すいわゆる「出し子」だった男は起訴内容を認めました。 窃盗の罪で逮捕・起訴されているのは千葉県の久慈翔被告32歳です。 起訴状などによりますと久慈被告はことし10月、南風原町に住む夫婦のキャッシュカードを使用し、複数のコンビニのATMで300万円を引き出して盗んだ窃盗の罪に問われています。 被害女性には直前に「高額医療の還付金の払い戻しがある。金融機関職員がキャッシュカードを受け取る」などと電話があり、金融機関の職員を装った久慈被告が高齢夫婦の家を訪ねて、キャッシュカード3枚を受け取ったとされています。 久慈被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。 次回の裁判は来年2月13日に開かれる予定です。 きょうの法廷では特殊詐欺の犯行過程が細かく描写されました。 検察によると久慈被告は、秘匿性の高い通信アプリを介して別の人物の指示を受けて行動していました。 犯行当日に羽田空港から沖縄に入り、手配されていたレンタカーで南風原町にたどり着くと、正体がばれにくい変装をするよう、具体的指示も受けていました。 高齢夫婦のキャッシュカードで引き出した現金300万円は全額、八重瀬町の公園で別の人物に渡した久慈被告。 レンタカーの特徴から足がつき、逮捕・起訴に至りました。 行動を指示した人物や、現金を受け取った人物の行方は分かっていません。
琉球放送