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巨人で「水を得たフィッシュ」? 元楽天・ウィーラー 愛されキャラの波及効果は

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毎日新聞

 ◇○巨人5―2DeNA●(6月30日、東京ドーム)  プロ野球・楽天から巨人に移籍したゼラス・ウィーラー(33)が6月30日、東京ドームで行われた巨人―DeNA戦に7番・左翼で先発した。五回には移籍後初安打となる左前打を記録。来日6年目で東京に舞台を移した第2章でも、快調にスタートを切った。陽気な性格で東北で愛された人気者には、プレー以外の「プラスアルファ」の効果も期待される。  ◇5年で106HRのスラッガー 出場機会求めた「覚悟」  「ひと仕事」を終えた試合後、記者会見に臨んだウィーラーは、疲れた様子も見せずにニコニコと決意表明した。「巨人の一員になったので自分の最善を尽くして優勝に貢献したい」  楽天時代は、2017年の31本塁打を含め5年間で通算106本塁打を記録。強打でチームに貢献した。主に三塁手としてプレーしてきたが、今季は他の外国人選手との兼ね合いもあって、2軍で開幕を迎えた。「野球をやっている限りは、どのチームにいても勝つためにやっている」。この日、初安打を放った直後には、「ヒットがどうしてもほしかった。一本出て、ほっとした」と思わず本音を漏らした。今季、出場機会を求め続けてきたウィーラーの強い「覚悟」が、プレーの随所に垣間見えた。  ◇喜怒哀楽を前面に ベンチ明るくする「戦力」  楽天では、「喜怒哀楽」を前面に出した豊かな表情も魅力だった。好機で安打が出るとベンチを飛び出して、腕をグルグルと回して走者を鼓舞したり、乱闘寸前の騒ぎになった時には、いち早く仲間をなだめたりもした。熱さと優しさを併せ持った振る舞いは、巨人でも同じ。30日の試合でも、先発した高卒2年目右腕の戸郷翔征が一回にいきなり2失点すると、ベンチで声をかけて笑顔にさせ、二回に中島宏之が反撃のソロ本塁打を放った際には、ベンチから立ち上がって、はしゃいでみせた。全身でプレーできる喜びを表現するウィーラーの姿に、自然と巨人ベンチにも明るさが増していった。  セ・リーグ連覇を狙うチームにとっても、大きな補強となった。ウィーラーの起用が想定されるのは、左翼手か一塁手。いずれも今季は開幕から中島、亀井善行、陽岱鋼といったベテランを中心に回してきたが、調子や相性に応じて、より柔軟な選手起用が可能となる。また、「一発」のあるウィーラーが代打として控えているだけでも、相手には脅威だ。原監督も「内外野守れて長打力があるという点では、うちにはいないタイプ。強い戦力が加わった」と高評価。「やる気満々で、水を得た『フィッシュ』のごとくだね」と、ウィーラーの前向きな姿勢に期待を寄せる。【角田直哉】  ◇ゼラス・ウィーラー  1987年1月生まれ、米国出身。米大リーグのヤンキースなどを経て2015年から楽天でプレー。5年連続で2桁本塁打を記録し、通算106本塁打、345打点の打撃が魅力だ。17年には三塁手としてパ・リーグのベストナインに選出された。映画「トイ・ストーリー」に出てくるキャラクターにちなんで、「ポテトヘッド」などの愛称で親しまれる。右投げ右打ち、178センチ100キロ。  ◇巨人の外国人選手事情  巨人の支配下登録選手にはデラロサ、サンチェス、メルセデス、ビエイラ、ディプランの投手5人とウィーラー、モタ、パーラの野手3人の外国人選手がいる。野手では、春季キャンプで猛アピールして育成選手から支配下登録されたモタへの期待が高かったが、現在は2軍で調整中。今季は新型コロナウイルスの影響で開幕が3カ月遅れて過密日程のため、外国人選手の1軍登録枠が4人から5人へと拡大され、出場機会は広がっている。

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