Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

県内プロスポーツ観客激減 コロナで誘客打ち出せず 

配信

  • この記事についてツイート
  • この記事についてシェア
北日本新聞

 新型コロナウイルスの影響で県内プロスポーツの観客数が激減している。昨季に比べ、サッカーのカターレ富山は約3分の1、野球の富山GRNサンダーバーズは半分以下に減少。今季は感染予防のため入場者数を制限しているが、その上限にさえ達しない状況だ。集客が見込めるイベントや冠試合を開催しづらく、両球団経営者は「手の打ちようがない」と嘆く。両球団は売り上げ減を穴埋めするため、グッズ販売などに力を入れる。(石黒航大、南貴大)  カターレは昨年のホーム戦で1試合平均3千人弱が観戦していたが、今季の平均観客数は無観客試合を除き1148人(8月末時点)。サンダーバーズの本拠地戦も昨季比49%の276人(同)と落ち込んでいる。リーグや球団が設ける入場者数の上限はカターレが4400人、サンダーバーズが千人で、ともに大幅に下回っている。  サンダーバーズはリーグ内で唯一、6月の開幕戦から観客を入れた。座席の間隔を空けるなど感染対策に努めたものの、開幕後の来場者数は伸び悩んでいる。永森茂社長は「県民の外出自粛の意識が思ったよりも強かった」と語る。

 コロナで思うように誘客できないことも痛手だ。カターレは例年、県内の小学生が無料で観戦できるフリーパスを用意している。しかし、今年は来場者の感染が分かった場合に他の来場者に連絡を取れるよう、入場者をオンラインチケットに限定しており、パスを発行できていない。  サンダーバーズは年間約10試合で計1万人程度の来場が見込めるスポンサー名を冠した試合を、ほぼ実施できない見通しだ。永森社長は「コロナの影響で経営が厳しい協賛企業が多いため、営業もかけられず、手の打ちようがない」と頭を抱える。  両球団は厳しい経営状況の中、グッズ販売や新たなキャンペーンで巻き返しを目指す。サンダーバーズは球団ロゴ入りのマスクやフェースシールドを販売。カターレもマスクなどを販売するほか、8月末の試合では小学生向けに帽子を配るキャンペーンを行い、2千人近くを集めた。結果的にこの試合は雷雨で中止となったものの、山田彰弘社長は「徐々に観戦の制限が緩和されていくはずだ。感染症に気を付けてイベントを行いたい」と話した。

 10月にシーズンが開幕するバスケットボールの富山グラウジーズは、リーグ規定に従って2500人をめどに観客数を制限する予定。昨季の平均観客数と同程度という。担当者は「今季は会場に来たくても来られない人が多いと思う。来場しなくても試合を楽しめる企画を検討したい」と話している。

【関連記事】