「“アイドル”としてやってきたことを極めていきたい」日向坂46渡邉美穂が感じた、アイドルの喜びと葛藤
今年4月に、7thシングル『僕なんか』(6月1日発売)の活動をもって卒業を発表した日向坂46・渡邉美穂(22)。28日には、東京・国際フォーラムで卒業セレモニーが開催される。近年多くのアイドル卒業生がさまざまな分野で飛躍する中、渡邉が思い描く卒業後の道筋とは。 【写真】キュートな笑顔から強いまなざしのクールな表情まで…強い意思を感じる渡邉美穂のフォトギャラリー
■“アイドルだもんね”と言われることが申し訳なかった…「どちらも中途半端になってしまう」
――紅白歌合戦出場や、東京ドーム公演を成功させるなど、トップアイドルグループとなった日向坂46を卒業する怖さや、不安はあったのでしょうか。 【渡邉】うーん…あるのかな…。あるってはっきり言えないってことは、ないのかもしれない。でも100%全くない訳では無いです。もちろん、私は日向坂46にいたからこそみなさんに知っていただけたし、本当に感謝しているんですが、この次のステップは自分で自分の道を歩いて行くって前向きに捉えていて、自分のやりたいことにチャレンジするっていう“これから”があるから不安ではないし、むしろ楽しみ。やってみなきゃなにもわからないと思っているし、昔からは根拠のない自信だけは人一倍あるので(笑)。 ――卒業されてからは、お芝居もしていきたいとお聞きしました。 【渡邉】これまでも演技のお仕事をさせていただいて、これからもっと頑張ってみたいと思っています。 ――過去に演技の仕事で感じたこととして「アイドルというフィルターが、いい方向に行くときとそうじゃない方向に行くときもある。だから演技の現場ではアイドルとして見られたくない」とも語っていましたが、その真意を教えてください。 【渡邉】そのまま「アイドルとして見られたくない」という意味ではないんです。まず前提として、私はアイドルが大好きです。これから先も日向坂46にいたことは永遠に誇りだし、周りに自慢していきたいって思います。ただ、アイドルと違う畑に行ったときに、事実として「アイドルだもんね」と言われてしまうことがあったのは本当なんです。それが嫌とかではなく、ただただ申し訳なかった。自分に実力がないのが問題なんですけど、そう思わせてしまうのは申し訳ないなって思ったし、やっぱりいろんなことを両立するのってすごい難しいなと感じて、それぞれが中途半端になってしまうんじゃないかと思ったんです。