横浜流星、原日出子と意外な接点 自分の過去を知る存在と共演「心強かったです」
俳優の横浜流星が10日、都内で行われた映画『正体』の大ヒット御礼舞台あいさつに俳優の原日出子と出席。原との意外な接点を明かした。この日は共演者の吉岡里帆、藤井道人監督も登壇した。 横浜流星&吉岡里帆『正体』大ヒット御礼舞台あいさつフォトギャラリー 『正体』は染井為人の小説を原作に、殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜)が変装と潜伏を繰り返しながら、488日間にわたり逃走する様を描くサスペンス映画。
本作の反響について、横浜は「自分の周りでも、役者仲間だったり、今、大河(NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』)を撮影していて、その撮影のスタッフさんたちが『見たよ』だけでなく、熱い思いを語ってくれて、この作品が観る人の胸に届いていると、すごく嬉しい気持ちになりました。ちょうど公開初日が大河の撮影オフの日だったんです。それで、たくさんの方が観てくれた。すごく感謝しています」と感慨深げに話す。
そんな横浜について、原は「実は高校生の頃からよく知っているんです。息子の同級生だったので」と意外な接点を紹介。「よく知っているということで彼の作品はチェックしていたし、『ああ、いい芝居をしているな』って思ったりもしました。私が追ってきた人だからこそ、今回共演できるのが嬉しかったです。私も逆に緊張しました」としみじみと明かす。
横浜の空手の試合を見に行ったこともあるといい、「大スターに成長して、我が子を見守るような気持ちで応援していたので、作品がヒットして、これからが楽しみ」と横浜の役者としての未来にも期待を込める原。横浜も「(原の息子と)同級生だったし、仲が良かったので、自分の空手の試合も見にきてくれて、過去を知っている人。今回、原さんがいてとても心強かったです。(映画の中の原の役が)実生活と重なる部分があるなって思いました」と語っていた。
また、原は藤井監督にも以前から期待を寄せていたといい「(自分が)先輩に囲まれてわちゃわちゃやっていたのが、気がついたら自分一番年上になっていて、息子や娘を見守る気持ちになってしまうんです。後ろに引っ込みがちな自分を前に引っ張り出してくれる監督が藤井監督です。おばあさんになっても、色々やれることがあるので、彼のいろんな作品のスパイスになれたらいいなと思います」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)