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新興EVメーカーのルシッド・モータースは、超急速充電を武器にテスラに挑む

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WIRED.jp

テスラに新たなライヴァルが現れた。そのルシッド・モータース(Lucid Moters)初の電気自動車(EV)となる「Lucid Air(ルシッド・エア)」は、間違いなくハイスペック仕様である。 【画像】Lucid Airをもっとみる おそらく最も注目すべきは、史上最速を謳う充電速度だろう。なにしろ、わずか1分で最大20マイル(32km)分の充電が可能であり、30分弱なら約300マイル(483km)分ほどの充電が可能であるとルシッドが発表しているのだ。もちろん、適切な急速充電器を見つけられれば、という話である。 価格は80,000ドル(約850万円)以下の「ベースモデル」から、最高級モデルとなる「ドリームエディション」の16万9,000ドル(約1,800万円)まで幅広い。ドリームエディションは2.5秒で時速60マイル(約97km)まで加速でき、最高速度は時速168マイル(同約270km)となる。 ルシッド・エアの納車は2021年から順次始まる見通しで、エントリーモデルの販売は22年となる。航続距離はかなり長く、ドリームエディションは1回の充電で最大503マイル(約810km)が走行可能。「グランドツーリング」モデルなら、最大517マイル(約832km)となる。1回の充電でロンドンからドイツのフランクフルトまで行ってもお釣りが来るほどだ。 加速については、停止状態から0.25マイル(約400m)まで9.9秒であり、しかも「一貫して繰り返し可能なレヴェル」であるとルシッドは発表している。要するに、どのテスラ車よりも速く、スーパーカーの「マクラーレン 720S」に匹敵し、ポルシェのEV「タイカン ターボS」に勝るスピードである。

自動運転で挽回のチャンス

高級セダンであるルシッド・エアは、完全な自動運転の機能を搭載しているわけではない。だが、運転支援システム「Lucid DreamDrive」には32個のセンサーが組み合わせられている。しかも、カメラからレーダー、超音波、レーザー光を用いたセンサー「LiDAR(ライダー)」まで組み合わせているのは世界初だ。これらすべてがレヴェル2とレヴェル3の自動運転に活用され、ドライヴァーの監視システムやジオフェンシングを用いた高解像度のマッピング技術とともに機能する。 テスラの「オートパイロット」に使われているハードウェアは、初期ヴァージョン「HW1.0」ではレヴェル2と3の間に位置づけられていた。19年4月にリリースされた最新の「HW3.0」においては、路上での自動運転機能が今年から有効になると発表されていたが、すでに延期されている。このため、ルシッドにとっては挽回のチャンスになる。 ルシッド・エアのその他の特徴としては、ドライヴァーの前には34インチの湾曲した5Kディスプレイ「ガラスコックピット」が配置され、ドライヴァーと助手席の間には格納式の「パイロットパネル」が搭載されている。ルシッドはアマゾンと連携しており、音声アシスタント「Alexa」との互換性をもたせている。つまり、ナヴィゲーションや通話、メディアのストリーミング、スマートホームの操作、そしてショッピングのためにAlexaを呼び出せるわけだ。とはいえ、時速168マイル(同約270km)で走っているときにキャットフードを注文する必要があるのかは別の話である。 アマゾンとのコラボによって、ルシッド・エアに最適化されたAlexaには車両コントロールシステムの拡張セットが搭載され、暖房や換気、エアコンなどの音声制御が可能であるという。こうした音声での操作は、「Google アシスタント」と統合されているボルボの高級EV「ポールスター2」で、すでに可能になっている。

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