【映像】中国山東省の金鉱で爆発事故 通信が回復する一方救助難航
中国東部山東省の金鉱山で起きた爆発事故で、作業員22人が坑内に閉じ込められたが、そうち12人が生存していることが1月17日、坑内で書かれた救助を求めるメモで判明した。 また、救助隊は通信回線を敷設、生存者との通話に成功した。 しかし、その一方で18日には、生存者を救出するためには、障害物の除去と複雑な地質条件を克服しなければならないことも判明した。 山東省棲霞(せいか)市で工事中の金鉱で1月10日、爆発が発生し、当時坑内にいた22人の作業員が閉じ込められた。 爆発で通信回線が切断され、坑内と連絡が取れなかったが、事故発生から1週間が経過した17日夜、坑道に沿って掘られた縦坑に通したパイプに、応答があったことから、生存が確認された。 パイプを通してワイヤに結びつけた非常食を送ったところ、ワイヤにメモが結び付けられており、12人が生存していることが判明した。残りの10人に関しては消息不明のままだ。メモには医薬品のリストも書かれていた。 現在、2通りの救助計画が同時並行的に進行している。 1つは還気抗内の障害物を取り除くことで、もう1つは救助用の縦坑の掘削だという。これまでに2本の救助坑が掘削され、さらに4本の縦坑が掘られている。 爆風による衝撃で、抗内の設備に甚大な損害が発生しており、パイプラインやケーブル、設備がすべて破損しているとみられ、これらを取り除く作業が難しいだろうと関係者は指摘している。 さらに、周囲の岩石はほとんどが非常に硬い花崗岩であるため、これが掘削の妨げになっており、坑内に流れ込こんだ地下水の水位も上昇しているという。 (中国、煙台市、1月19日、映像:CCTV+/アフロ)