【税金の使い道とその割合】私たちの「税金」は何に、どう使われているのか分かりやすく解説
私たちが生活していく上で欠かせない「税金」について、皆さんはどのくらい知っていますか。 【画像】令和4年度予算と一般会計の歳入・歳出の内訳や社会保障費の推移(出典:国税庁) 税金をいくら払ったかは気にしても、税金のその後の使い道まで把握している人は少ないのではないでしょうか。 そこで今回は、私たちが納めた税金の使い道とその割合をグラフとともに解説します。 私たちの暮らしが税金によって成り立っていることが理解できるでしょう。
私たちの生活に関わる「税金の種類」とは
ものを買えば消費税がかかり、給料をもらえば所得税がかかります。このように、私たちの生活は税金を抜きにしては語れません。 税金は国に納める「国税」と地方に納める「地方税」があり、令和4年度予算は合計112兆円2409億円です。 <税金の種類> 税金は大きく分けて所得にかかる「所得課税」、資産にかかる「資産課税」、消費にかかる「消費課税」の3つに分類できます。主な税金をみていきましょう。 消費税 商品の販売やサービスの提供に対してかかる税金です。消費税は間接税に分類され、消費者が負担し、納税するのは製造業やサービス業などの事業者になります。消費税の税率は「消費税(国税)7.8%と地方消費税(地方税)2.2%を合わせて10%」となります。 所得税 個人の所得に対してかかる税金です。所得が多くなるほど、税率が高くなる「累進税率」となっており、支払い能力に応じて公平に税を負担するしくみになっています。納税方法は、会社勤めの人は勤務先の会社が本人に代わって納税する「源泉徴収」によって納めます。自営業者などは「確定申告」によって本人が税務署に申告・納税します。 住民税 住民税は住んでいる(会社がある)都道府県、市区町村に納める税金です。道府県民税と市町村民税を合わせて「住民税」と呼び、一括して市区町村に納めます。平等に負担する金額(均等割)と、前年の所得の額に応じて負担する金額(所得割)から成り立っています。 法人税 法人(会社)の所得に対してかかる税金です。会社は決算期ごとにその期間の所得をもとに税額を計算して申告・納税をします。 固定資産税 土地や家屋などの固定資産の所有者が、固定資産の資産価値に応じて算定された税額を、その固定資産の所在する市町村に納税する税金です。 揮発油税・自動車税・自動車重量税など 自動車に関連する税金として、「揮発油税(ガソリンにかかる税金)」「自動車税(自動車を持っている人にかかる税金」「自動車重量税(自動車の重さに応じてかかる税金)」などがあります。 相続税・贈与税 相続税は、相続等により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税金です。財産の価額が高くなるほど税率が上がる「累進税率」を適用することで、資産の再分配を図る役割を果たしています。 贈与税は、個人から贈与により財産を取得した場合に、その取得した財産に課される税金です。相続税を補完する役割を果たしています。