車名の由来はグランドツーリング・セダン。忘れがたき名車レクサスGSを振り返る
最終モデルは2020年式。買う気で探した中古GSの結論
最近、ふと気になり出したのがレクサスのミドルセダン「GS」です。2020年8月の生産終了から早くも4年が経過。ポカリと空いたラインナップの穴は「ES」が補うことになりますが、やはり縦置きエンジンの後輪駆動車が消えたとなれば昭和オジサンの晩酌は涙酒。その点、メルセデスやBMWがうらやましくもあります。 この記事の他の画像を見る
というワケで、いまならまだ4~5年落ちの「GS」が極上中古車で狙える最後のチャンス。いや、むしろ好機到来というべきかもしれません。「ISじゃあ小さいしLSはデカくて高い」となれば、やはり「GS」しかありませんよね。サクッとボディサイズで比較してみましょう。
●GS350(MY2019/FR) ボディサイズ:全長4880×全幅1840×全高1455mm ホイールベース:2850mm 最小回転半径:5.3m(AWD/5.4m) ●IS350(MY2023/FR) ボディサイズ:全長4710×全幅1840×全高1435mm ホイールベース:2800mm 最小回転半径:5.2m ●LS500(MY2017/FR) ボディサイズ:全長5235×全幅1900×全高1450mm ホイールベース:3125mm 最小回転半径:5.6m(AWD/6.0m)
機械式駐車場でも問題にならない全幅1840mmと5m切りの全長を実現したボディサイズは秀逸であり、デザイン的にもニホンカモシカの太もものようなマッシブなフォルムが野性味を感じさせます。フロントサスペンションは昭和オジサン大好きなダブルウィッシュボーン式。
ただし、「GS」なら何でもいいか? とはなりません。現在のレクサスのデザイン言語、先進的安全装備、この先のメンテナンスなどを考えると、第4世代の後期型である2015年11月25日以降の発売モデルがターゲット。
アナウンス上はいわゆるマイナーチェンジだったのですが、その内容がハンパありませんでした。大幅に強化されたボディは、構造用接着剤とレーザースクリューウエルディング、溶接打点の増加によるもので、クルマそのものの質感を大幅に高めました。予防安全パッケージである「Lexus Safety System +」はこのMCのタイミングで採用。