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【MLB】50試合前後でのシーズン開催? 交渉泥沼化でファンは置き去り

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MLB.jp

 ESPNのジェフ・パッサンによると、メジャーリーグ機構は選手会との深い溝が埋まらない状況のなか、選手たちに完全な日割り給与を保証する代わりに50試合前後でのシーズン開催を検討しているようだ。関係者の話では、現時点でメジャーリーグ機構がこのプランを選手会に提示する可能性は低いものの、交渉が不調に終わった場合の最終手段となる可能性があるという。ただし、選手会は100試合以上でのシーズン開催を希望しており、大きな反発が予想される。

 50試合前後という「短期シーズン」の開催は、無観客でのシーズン開幕のためには選手たちのサラリーカットが必要不可欠と主張するメジャーリーグ機構の苦肉の策と言えるだろう。選手会がサラリーカットに応じず、3月に合意した日割り給与を求めるのであれば、試合数自体を減らすしかないという考え方だ。

 選手会は日本時間6月1日のプラン提示のなかで、114試合制でのシーズン開催を提案。114試合分の給与が日割りで支払われるのであれば、選手たちはもともとの年俸の約70%を得ることができる。しかし、50試合制となれば、日割り給与が保証されたとしても、もともとの年俸の約30%しか得られないため、選手会がこのプランを受け入れる可能性は限りなくゼロに近い。

 シーズン開幕を待つファンを置き去りにして「カネ」に関わる労使交渉が泥沼化していく光景は、大規模なファン離れを引き起こした1994年のストライキを思い起こさせる。もちろんメジャーリーグ機構と選手会の双方にとって「カネ」の問題は重要だが、メジャーリーグの再開を待ち望むファンが大勢いることも忘れてはならないだろう。

 ストライキが明けた1995年は、野茂英雄が「トルネード旋風」を巻き起こし、9月にはカル・リプケンJr.がルー・ゲーリッグの連続試合出場記録を更新。1998年にはマーク・マグワイアとサミー・ソーサのアーチ合戦もあり、メジャーリーグは徐々にファンを取り戻した。お互いの権利を主張することも必要だが、ファンのために双方が歩み寄り、一刻も早くシーズン開幕に向けた動きが具体化していくことを願うばかりである。

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