ツイッター取締役会、ドーシー氏退任-ダーバン氏再任は支持得られず
(ブルームバーグ): 米ツイッター取締役のエゴン・ダーバン氏は、26日予定される年次株主総会で再任されるのに十分な票を確保できなかった。同氏はプライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社シルバーレイクの共同最高経営責任者(CEO)。
議決権行使助言会社インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)はダーバン氏について、「上場企業5社余り」の取締役会に役割があるとして再任に反対するよう助言していた。
ただツイッターの委任状説明書によると、ダーバン氏は株主の過半数の支持を得られなくてもツイッター取締役に留任する可能性がある。同社では取締役候補者が投票に先立ち「変更不能の辞表」を提出する必要がある。候補者が株主から支持を得られず取締役会も辞表を受け入れた場合に有効となるが、取締役会には辞表を拒否する権限があるという。
ツイッターの広報担当者は「ダーバン氏は取締役会に辞表を提出済みだ」とし、「取締役会の指名・企業統治委員会が辞表受け入れ勧告の是非を速やかに検討し、最新情報を提供することになる」と説明した。
一方、ツイッター前CEOのジャック・ドーシー氏は25日、2007年から務めていた取締役再任に立候補しなかった。これにより、06年に共同で設立したツイッターと正式な関係を断つことになる。共同創業者が取締役会に籍を置かず経営にも関与しないのは、ツイッター史上初となる。
原題:
Twitter’s Dorsey Exits Board; Durban Fails Re-Election Bid (1)(抜粋)
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Kurt Wagner