「梅雨はどこへ…」鳥取・米子などで初の猛暑日「雨不足」も心配に(山陰両県)
山陰中央テレビ
23日も山陰地方は各地で最高気温が30度を超える厳しい暑さが続き、米子などでは今シーズン初の猛暑日を記録しました。梅雨入りしてからまとまった雨も降っていないことから、農作物などへの影響が心配されています。 照り付けた厳しい日差し。米子市と鳥取市青谷で35.4℃、倉吉市で35.3℃と今シーズン初の猛暑日を記録しました。また、松江34.8℃、鳥取33.9などほとんどの地点で、今シーズンの最高気温を更新する暑さでした。 松尾直明記者: 「こちらは鳥取砂丘です。設置してある温度計は44度、手足が焼けるような暑さです」 鳥取砂丘に設置してある温度計は40度越え。砂の上は灼熱の熱さの中、観光客は… 児童: 「砂丘を登ったらすごく暑くて、ほんとムシムシしてえらかった。暑くて倒れるかと思った」 この暑さでかき氷が飛ぶように売れていきます。 一方で、梅雨なのに雨の少ない状態が続いています。山陰地方は今月14日に平年に比べて8日遅く梅雨入りしましたが、6月の降水量は平年に比べ半分に。特に松江は4割弱に留まっています。松江市にある市民農園では… 利用者: 「大変です。芋も枯れてしまって」 「大変です。水やりが。雨が降らないので毎日。降っても地面にしみこむほどの量がない」 ほぼ毎日水やりをする必要があるといいます。 柳瀬友美記者: 「松江市にありますこちらの畑ですが、砂地できているというということで、水をあげてもすぐに日や干上がり、このように枯れています」 ここではあまりの暑さに、撒いた水が熱湯のようになり、根が枯れる状況になっているといいます。 さらに、山陰各地のダムでは貯水率が低下しています。松江市の水がめ・千本ダムでは23日時点で50%。上流部ではダム底が見えている状況で、市が状況を見守っています。 このほかも大田市の三瓶ダムは39%、斐伊川の上流にある尾原ダムが75%です。また三瓶ダムでは、農業用の水量を50%に減らしていて、尾原ダムでも24日から同様の対応に入ります。 梅雨なのに前倒しで訪れた厳しい暑さと少雨。今後の雨の見通しは? 山根気象予報士: 「こちらは24日から25日にかけての予想天気図です。低気圧から延びる前線が山陰沿岸に延びる見込みです。このため、島根県を中心に荒れた天気になり、気象台は25日にかけて、大雨警報を発表する可能性があるとしています。これにより少雨の状況が改善されるか注目されます。 一方で来週は太平洋高気圧に覆われて梅雨明けのような天気が続く見込みです。ただ、来月4日以降は、まだ信頼度は低いものの梅雨前線による雨が予想されています。晴れか雨か、メリハリのある天気が続きそうです」
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