Z世代よ躊躇しているヒマはない! 昭和オヤジがいまの若者に「ほしいクルマはいま買え」と心から叫ぶワケ
●乗りたくても時間がないかもしれない
一般論として、年齢を重ねれば重ねるほど仕事に対する責任の重さや任される領域が広がっていきます。つまり、否が応でも忙しくなってしまうのです。時短やワークライフバランスが叫ばれる昨今ですが、管理職ともなればそんなことはいってられないのが辛いところ。休日出勤や自宅に仕事をもち帰って対応することもしばしばです。 どちらかというと、肉体的疲労よりも精神的疲労の方が上まわることも。こうなると、クルマで走るまわるより、ゆっくりと静養に充て、体力を温存させたほうがよさそうです。
●気力・体力的に厳しいかもしれない
深夜まで仕事して、終電などで帰宅して着替えて吉野家の牛丼を食べて空腹を満たし、そのまま朝まで走る。帰宅したらとりあえずシャワーを浴びて着替えて出勤。そのまま仕事。それでもなんともなかった。寝ている時間すらもったいないなかった。若き日のことを振り返りつつ「何であんなことができたんだろう……」と、遠い眼をしているお父さん世代の光景が目に浮かぶようです。いま、同じことをしたら……翌日はまったく使いものにならないでしょうね。間違いなく。 どれほどタフな人でも「老い」には勝てません。そして、逃れられません。「老い」は誰もが確実に経験することでもあります。エアコンレス、重ステ、フルバケットシートのクルマに乗るなら若いうちに限ります。もちろん、年齢を重ねてからでも乗れないことはありませんが、快適な現代のクルマに慣れすぎてしまったお父さん世代にはあまりにもハードすぎるのです。
●法改正があるかもしれない
ただでさえ、初年度登録から13年および18年が経過したクルマの自動車税と重量税が加算されます(内容が異なるとはいえ、軽自動車も例外ではありません)。古いクルマであればあるほど、納税額が高くなる傾向にあるのです。そして、今後もこの納税額がさらに加算されたり、新たな項目が付け加えられてより多くの税金が取り立てられる可能性もあるのです。考えたくはありませんが、古いクルマであればあるほど、将来的に肩身が狭い想いをする可能性もゼロではありません。 ポルシェがガソリンに代わる代替燃料として、ほぼカーボンニュートラルな「e-フューエル」を南米の工場で生成しています。この燃料が手に入れば、将来、ガソリンが入手できなくなったとしても、旧車およびネオクラシックカーを走らせることが可能です。ただし、単価や入手できる場所が限られるなどの懸念もあり、どこまで日本で普及するかは未知数です。
●まとめ:ほしいと思ったときが買いどき。それを逃すと手に入らない
つらつらと書き連ねてみるとネガティブワードのオンパレードとなってしまいましたが、「ほしいと思ったときが買いどき。それを逃すと手に入らない」というのがお父さん世代の実感です。 「やがて」「いつか」「そのうち」と思っているうちはほしいクルマは手に入りません。たとえ老害発言だといわれようとも、余計なお世話であっても、老婆心ながらそれだけは声を大にして若い世代のクルマ好きの方たちにお伝えしたいのです。
松村 透