入札情報漏らした元市議に有罪判決 価格情報伝えた人物は特定せず 高知県香南市官製談合事件
高知県香南市が発注した公共工事をめぐり、入札情報を漏らしたとされる元市議に執行猶予の付いた有罪判決が言い渡されました。 判決によりますと、元香南市議の志摩村公夫被告(62)は2020年12月、市が発注した解体工事をめぐり、入札の最低制限価格に近い金額を、建設会社の元社長(公判中)に伝えて落札させ、見返りに10万円分の商品券を受け取りました。 この事件をめぐっては、当初、志摩村被告は価格の情報を市の課長から聞いたとしていましたが、その後、清藤真司・前市長に聞いたと証言を変え、高知地検が課長の起訴を取り消していました。 清藤前市長は、関与を否定しています。 高知地裁は20日の判決で、価格の情報を伝えたのは「最低制限価格を知り得る立場にある市職員」として個人を特定せず、志摩村被告に対しては、「公務員の職務の公正に対する社会の信頼を損ねた」と指摘した上で、「事実をすべて認めた上で市議を辞職している」と述べ、懲役2年・執行猶予4年、追徴金10万円の判決を言い渡しました。※求刑懲役2年・追徴金10万円
ABCテレビ