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新型コロナでルーヴル美術館も休館。海外の美術館やアートイベントの動向は?

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美術手帖

 新型コロナウイルスのアート界への影響は、世界中に拡大している。  世界最大の美術館のひとつ、フランスのルーヴル美術館が一時休館を発表。「ル・パリジャン 」によれば、休館の理由は、新型コロナウイルスへの感染を懸念する従業員の就労拒否だという。  2月29日にフランス政府は5000人以上の集会を禁止する命令を出したが、ルーヴルをはじめ、ポンピドゥー・センター、オルセー美術館などの美術館は影響を受けず開館してきた。  しかし、新型コロナウイルス感染を懸念するルーヴル美術館の従業員は、3月1日、代表者300人による臨時の会合を開催。採決を行った結果、298人が休業に賛成し、同館を事実上休館させた。再開については、2日に臨時のCHSCT(健康、安全、労働条件委員会)会議を開催し、今後の方針を決定するという。  いっぽう、新型コロナウイルスの感染者が約1700人(3月1日時点)確認されているイタリアでは、プラダ財団や、ドゥカーレ宮殿、コッレール博物館、ムラーノ・ガラス美術館、ペギー・グッゲンハイム・コレクションといったミラノとヴェネチアの美術館・博物館が、3月1日まで休館している。  プラダ財団はウェブサイトで、「3月2日の月曜日よりプラダ財団のミラノ分館は通常通り一般公開する」としているが、シネマプログラムやすべてのワークショップは中止されたままだ。  またイタリアの文化省は、毎月第1日曜日に行われる全国の州立博物館への無料入場も取り消した。  中国以外で確認された感染者数がもっとも多い韓国(3月2日時点)では、韓国国立中央博物館や国立現代美術館ソウル館、サムスン美術館リウムなどが、先週より休館しており、再開の日時はまだ明らかになっていない。  美術館だけでなく、新型コロナウイルスの流行への懸念は主要なオークションハウスでも高まっている。  サザビーズは、4月3日~8日に香港で開催を予定していた近代美術のイブニング・セールスや現代美術のイブニングおよびデイ・セールスを、16日にニューヨークへと場所を移して開催。また、ジュエリー、時計、ワイン、アジア美術のセールスは、7月6日の週に延期した。  またクリスティーズは、3月のアート・バーゼル香港の開催期間中に20世紀と現代美術のイブニング・セールスを予定していたが、同フェアの開催中止 に伴い5月に延期した。  今後も、「第17回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展」(5月23日~)や「アート・バーゼル」(6月18日~)などの大規模なアートイベントが予定されている。しかし、世界中に新型コロナウイルスが蔓延している状況下、これらのイベントが無事開催されるのか、状況を注視したい。

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